オペ室(手術室)看護師の仕事とは?手術室看護師に転職するメリット・デメリットは?

オペ室(手術室)看護師の仕事とは?

病棟看護師から手術室看護師への転職を考えている皆さん、手術室看護師の仕事をご存知でしょうか。

看護師の教育課程では、手術室看護師については見学もない場合もあり、新卒では配属される可能性も少ないため、「名前は知っているけれど具体的にどんな仕事をしているか分からない・・。」という方もいらっしゃるのかと思います。

手術室看護師は主に手術室や、機材室にいることが多いため、他の部署の看護師が手術室看護師の働く姿をみることはほとんどありません。

手術室看護師は手術に立ち会うため、プレッシャーがかかり勉強も大変な仕事ではあります。

しかし、病棟看護師にはない達成感や幅広い知識や経験が身に付き、大きくスキルアップできる職業でもあります。

ここでは、手術室看護師の仕事内容やメリット・デメリット、また向いている人・向いていない人についてご紹介していきます。

手術室看護師の主な仕事内容とは

手術室看護師はオペ室看護師、またはオペナースとも呼ばれます。

仕事はその名の通り手術関係の看護の仕事ですが、内容は大きく2つに分かれています。

直接介助

手術の準備、手術中の医師に器材を渡す、モニターを読み上げるなど手術中に医師の介助をします。

映画や医療ドラマの手術の場面をイメージしてもらえれば分かりやすいのではないかと思います。

間接介助

手術後の患者のケア、投薬の管理、機械チェック、手術後の後片づけなどを行います。

手術前に患者に説明することや、手術後の患者の経過観察も手術室看護師の仕事です。

このように手術室看護師は、病棟看護師よりも専門性が高く、仕事内容が多いため1人前になる前に3年以上かかると言われています。

しかし手術室看護師になるためには、看護師免許以外に必要な資格はありません!

志望すれば未経験でも就ける職種です。

手術室看護師の平均年収は看護師の平均年収よりも少し高め

手術室看護の平均年収は夜勤ありの常勤の場合、年収500万前後。

日勤の場合は平均450万前後、非常勤の場合は時給1500円~1700円です。

看護師の平均年収は470万ですので、看護師よりも手術室看護師の年収は少し高めですね。

もちろん平均年収は職場・労働条件・地域ごとに異なるため、転職を検討している方は気になっている病院の情報を調べましょう。

手術室看護師に転職するメリットは主に5つ

手術室看護師に転職するメリットは以下の5つです。

  1. チームで働く達成感がある
  2. 休日が明確である
  3. 手術室での経験が他の部署でも役立つ
  4. 患者さんとのコミュニケーションが少ない
  5. 手術室看護師を経験していると転職先に困らない

チームで働く達成感がある

手術チームは医師や臨床工学技士・手術看護師で構成されています。
手術の際は緊張感が高いですが、手術をやり終えて成功したときの達成感はひとしおでしょう。

病棟看護師の場合は患者さんと看護師の1対1で看護することが多いため、手術室看護師のようなチームでの達成感は得られません。

休日が明確である

手術室看護師は基本的に土日が休みのためワークバランスがとりやすいです。

休みがまとまっているため、休日に友達や家族との時間が調整しやすいのではないでしょうか。

手術室での経験が他の部署でも役立つ

手術室では様々な患者さんの手術を行っているため、手術室看護師はあらゆる診療科の手術に参加します。

そのため手術室看護師として働くと、幅広い診療科の知識や、手術器具の扱い方が身につきます。

特定の科に限定されない知識と経験が身につくため、たとえ他の部署に異動になっても、手術室看護師として働いた経験が役立ちます。

また、緊張感ある仕事場を経験するため、判断力も身につきます。

病棟看護師は専門外の知識や判断力のスキルを学ぶ機会がないため、スキルアップしたい人にはおすすめです。

患者さんとのコミュニケーションが少ない

手術室看護師は意識のある患者さんと接する機会は、病棟看護師よりも減少します。

患者さんとコミュニケーションを積極的に取りたいという方には向きませんが、コミュニケーションが苦手な看護師にとっては過ごしやすいのではないでしょうか。

手術室看護師を経験していると転職先に困らない

キャリアアップの視点から、手術室看護師は多くの転職エージェントがおすすめしている職業で、手術室経験が3年以上あれば、転職先には困らないと言われているほどです。

また、オペ室は人手不足のため、引っ越しの時も次の職場に困りません。

気になる病院があれば転職エージェントに相談すると、高確率で求人があるのも手術室看護師のメリットです。

手術看護師に転職する主なデメリット5つ

一方、手術室看護師に転職するデメリットは次の5つです。

  1. 患者さんと話す機会が少ない
  2. 仕事内容が緊張するため、ストレスがかかる
  3. 自宅待機(オンコール)で休日が邪魔される
  4. 専門知識が多く、勉強が大変
  5. 長時間の手術や夜勤にも対応する体力が必要である

患者さんと話す機会が少ない

コミュニケーションが苦手な看護師にはメリットとなる項目ですが、逆に患者さんと積極的にコミュニケーションをとっていきたい看護師にとっては物足りなく感じるでしょう。

手術看護師は手術の時以外は、基本的に材料室で作業をしたり、モニターチェックをしたりしています。

患者さんとのコミュニケーションは0ではありませんが、患者さんと関わっている時間は病棟看護師に比べて減ってしまいます。

自宅待機(オンコール)で休日が邪魔される

オンコールとは自宅待機、もしくは病院から30以内の場所に待機しておき、緊急時はすぐに駆け付けることができるようにしておく勤務形態のことです。

当番の時は電話があれば病院にすぐに行けるように近くにいる必要がありますし、その日は飲酒を控えるなど準備を整える必要があります。

オンコールは日ごとや回数によって手当がもらえるため、好んでする看護師も存在しますが、プライベートを大切にしたい人にとって休日がゆっくりできないと感じるでしょう。

プライベートと仕事を完全に分けたい方は、オンコールの回数や手当でもらえる金額について、転職時に必ず確認しましょう。

専門知識が多く、勉強が大変

手術室看護師は自分の専門の科が決められているわけではないので、幅広い科の知識を求められます。

各診療科の知識はもちろん、器具の知識も覚える必要があるので、勉強量は多いです。
病院にもよりますが、毎週のように勉強会がある職場もあるようです。

そのため勉強が嫌いな人にとっては仕事量も覚えることも多く大変かもしれません。

勉強が得意で、どんどん知識を身に着けてキャリアアップしたい!という人にはおすすめですが、自分のペースで働きたいという方には辛く感じるでしょう。

長時間の手術や夜勤にも対応する体力が必要

難しい手術になると手術時間が10時間を超えることもあります。

水分補給などはできますが、基本的に10時間立ちっぱなしのこともあるため、病棟看護師に比べて体力が必要になります。

また、夜勤がある職場の場合、夜勤中は緊急時にすぐ対応しなければいけないため、仮眠も落ち着いて取れないこともあります。

体力に自信がない人にとっては、長時間に手術や夜勤があることは体力的に苦痛かもしれません。

仕事内容が緊張するため、ストレスがかかる

手術室看護師は「命をあずかっている」という責任が病棟看護師よりあるため、プレッシャーがかかります。

命がかかっている手術で、「指示された器具を手渡してしまった」「モニターの数値を違う値で読み上げてしまった」そんなミスが命に直結する仕事です。

手術室は医師も含めて、チームの緊張感が高く、患者さんの命を預かっているため、罵声が飛び交うこともあります。

緊張状態の職場で精神的にストレスがかかる仕事でもあります。

手術室看護師に向いている人と向いていない人の特徴

手術室看護師のメリットとデメリットから、向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。
特に向いていない人の項目に2つ以上の不安がある場合、転職は考え直した方がよいかもしれません。

向いている人

  • 即座の判断力に自信がある方
  • 体力に自信がある方
  • スキルアップしたい方
  • 専門性を磨きたい方

手術室看護師は学ぶことがとても多く、幅広い知識と経験を身に着けられるためどんどんスキルアップしたい方に向いています。

向いていない人

  • 患者さんとのコミュニケーションに看護師としてのやりがいを感じている方
  • 自分のペースで働きたい方
  • 勉強が嫌いな方
  • 体力に自信がない方

自分のペースで働きたい方、患者さんとのコミュニケーションに看護師としてのやりがいを感じている方は、手術室看護師に興味があっても向いていないかもしれません。

また幅広い知識ではなく、1つの診療科を極めたい!と思っている方にも不向きでしょう。

手術室看護師の職場の選び方

手術室看護師への転職を希望する場合には、求人を事前にチェックして、オペ室の案件を多く持つ転職エージェントに相談しましょう。

現在はどこのオペ室でも通年で採用しているケースが多いため、希望する病院があれば担当者に伝えましょう。

よい職場を選ぶためには

  • 職場の雰囲気
  • 福利厚生
  • 希望の病院
  • オンコールはどれくらいの頻度か

この4つの項目をチェックする必要があります。

特に職場の雰囲気は重要でしょう。

手術室看護師はやりがいのある仕事ではありますが、職場によっては厳しすぎたり、雰囲気が悪かったりして辞めてしまう方もいます。

病棟看護師でも人間関係で転職を考える方が多い中、チームとしての仕事が求められている手術室看護師にとって、職場の雰囲気が悪くては精神的につらくなってくるでしょう。

転職の際には求人の条件だけではなく、職場の雰囲気も考慮して就職先を決めるようにしましょう。

また、オンコールの頻度も勤務する病院によって異なります。プライベートと仕事との両立を考えている方は、事前に職場や転職エージェントにオンコールの頻度について確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

手術室看護師は病棟看護師よりも年収も募集も多いです。

手術室看護師を経験すれば、達成感や幅広い知識や経験が身に付き、大きくスキルアップできるでしょう。

しかし、手術に立ち会うため、プレシャーがかかり、勉強も大変な仕事でもあります。

仕事内容やメリット・デメリットを参考にし、自分がどういった気持ちで手術室看護師への転職を希望するのかを考えましょう!