「20代での転職って印象悪い?成功するの?」
「そもそも転職活動ってどうやるのが正解なんだろう?」
20代で転職するなら、こんな不安が浮かんできますよね。
20代での転職はポイントを押さえれば成功しますが、ライバルも多くいるため、失敗する方もたくさんいます。
そんな失敗を避けるためにも、この記事では20代転職を成功させるために知っておくべき5つのことと、成功させる5つのポイントを解説しています。
また、20代転職でよくある失敗や、転職後の職場で気をつけるべきことも説明しているので、20代転職に不安を持っている方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
20代転職を成功させるために知っておくべき4つのこと
20代での転職には不安を感じますが、転職活動をする前に知っておくべき4つのことがあり、以下の4つです。
- 新卒採用と中途採用の違いを把握する
- 20代前半は第二新卒として応募できる
- 20代後半はキャリアアップを狙える
- 採用要件は広いがライバルが多い
それぞれについて、詳しく解説します。
新卒採用と中途採用の違いを把握する
20代での転職を成功させるためには、新卒採用と中途採用の違いを把握することが重要です。
両者では採用試験のアピールポイントが違います。
新卒採用の場合、企業から求められるのは「のびしろ」と「熱意」ですが、中途採用の場合は「経験」と「今後活かせるスキル」が重要視されます。
転職の中途採用でいくら熱意を伝えようと、企業側の頭に浮かぶのは「具体的にどんな事ができるの?」という疑問ばかり。
中途採用では「前職で得たスキルを、転職後どう活かせるか」、自己PRを整理し、面接に挑んでください。
企業側からのニーズを理解することで、20代転職の成功率はグンと上がるので、しっかり確認しましょう。
20代前半は第二新卒として応募できる
20代前半の新卒から3年以内の方は「第二新卒」として、転職活動を行なうことが可能で、既にビジネスマナーを持っている方が対象です。
ビジネスマナーとは、名刺交換や電話対応などの、社外の人と関わりを持つ際に失礼を働かないマナーを指します。
また、長期間の就業経験がないため、転職先の社風に馴染みやすいという強みがあり「第二新卒」を雇うことは、企業側にとってのメリットも多大。
近年では第二新卒を積極的に採用する企業も増えているので、新卒3年以内の方は「第二新卒向け」に応募したほうが、転職に成功できるでしょう。
20代前半はビジネスマナーと熱意が重要視される
20代前半で転職をする際、企業から求められるのは「ビジネスマナー」と「熱意」の2つです。
上で説明したとおり、名刺交換や電話・メール対応などのビジネスマナーが既に付いており、育成コストが掛からないこと。
また、どんな社風・業務に対しても積極的に受け入れ、企業に貢献する熱意が大切です。
2つは長期的な就業経験がなくても得ることができ、自分で身につけることも可能ですよね。
逆に言えば、具体的なスキルはあまり求められておらず「入社してから学んでいってほしい」という気持ちが強くあります。
そのため、職業形態が違っても20代前半の転職なら成功できる事が多いので、異形職種に転職したい方は、「第二新卒」の間に活動しましょう。
20代後半はキャリアアップを狙える
20代後半の転職では、年収アップや上級職に就くなど、キャリアアップ転職が狙えます。
20代後半となると、前職でマネジメント業務に携わることで部下を育てるスキルが身についているため、上級職が狙えるわけです。
30代に入ると転職の難易度は少し上がるため、キャリアアップ転職を狙うなら20代後半のうちに転職活動しましょう。
また当然ですが、キャリアアップ転職は相応のスキルやキャリアが必要になり、通常の転職より採用基準が厳しくなります。
満足できる転職をするには「自分のスキルがどれほど通用するのか」という自己分析がカギになりますね。
20代後半は自律性が重要視される
20代後半の転職では、自ら考え動くことのできる「自律心」が重要になります。
20代前半であれば、何事も積極的に学び身につけることが基準でしたが、20代後半の転職ではそれだけでは成功しません。
第二新卒では与えられた業務に対して目標設定と反省を繰り返す素直さが必要ですが、20代後半では業務の解釈・改善方法の考案・結果検証・情報共有まで行なうスキルが必要。
いかに、自分で考え検証・反省できる能力があるかが大事になるので、採用試験でもこれらの経験を言語化して話せると良いですね。
採用要件は広いがライバルが多い
最近では早期的に転職する方も増え、20代転職ではライバルがかなり多くなっています。
採用要件は広くあり「第二新卒向け」の要件も多いですが、対象になる方も多く転職成功の難易度は高いです。
そのため、いかに自己分析などの採用試験対策をするかが鍵になり、自分のスキルを論理的に言語化できた方が突破できます。
特に20代の転職では、こういったWebサイトで対策している方も多いので、転職活動をする方のほとんどが、転職成功のための知識をインプットしていると考えられます。
同年代のライバルと比較して、自分のどの部分が他者より秀でているのかを、しっかりアピールできるようにしましょう。
20代転職を成功させる5つのポイント
20代での転職を成功させるためには5つのポイントを抑える必要があり、以下の5つです。
- 応募する企業に高望みしない
- 応募企業を徹底的に調べ万全な面接対策をする
- 前の企業での経験をこれからも活かせることをアピールする
- 仕事を続けながら転職活動をする
- 転職サイトを活用する
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
応募する企業に高望みしない
多くの方は転職をするにあたって年収や待遇を重要視しますが、高望みしすぎると採用試験に落ち続けるでしょう。
トップレベルの企業に挑戦することも大事ですが、幅広い視野で応募企業を選ぶ必要があります。
具体的には、受験のように3段階のレベルに分けて応募する企業を選ぶのがオススメ。
レベル3 | 挑戦する企業 |
---|---|
レベル2 | 自分のスキルに見合った企業 |
レベル1 | 滑り止めランクの企業 |
中途採用に応募する企業をこれらの段階ごとに分けて転職すると、比較的満足できる転職ができます。
また、転職は受験と違って期限はないので、納得できない企業であれば、もう一度企業を検討してやり直すのもオススメですね。
応募企業を徹底的に調べ万全な面接対策をする
20代で転職を成功させるには、応募企業を徹底定期に調べ、面接対策も万全にしておくことが必要です。
就職活動では共通した内容ですが、採用試験をするにあたってどれほどの準備をしたのかで成功率は上下します。
優先して言語化できるようにするべき項目は、以下の4つです。
- 前職の退職理由と転職理由
- 今後のキャリアプラン
- 転職先の志望動機
- 転職後も活かせるスキル
滑り止めランクの企業
これらの内容は最優先で分りやすく説明できるようにしましょう。
企業情報を調べる方法
企業情報を調べる際、企業のホームページをチェックするだけで「企業研究完了!」とする方が多いですが、これでは他者との差別化ができません。
企業情報を調べる際に利用するのは、以下の4つです。
[list class="li-check li-mainbdr main-c-before"]- 企業ホームページ
- 転職サイトなどの口コミ
- 事業内容のニュース記事
- 帝国データバンク
基本的には上の3つをチェックすれば面接にも自身を持って挑めるはずですし、「企業研究完了」と言っても良いです。
さらに細部まで調べたい方は帝国データバンクという、信用調査で得た企業データを掲載しているデータバンクを利用するのがオススメです。
代表者からの話や顧客管理用のデータなど、インターネット上では出回っていない内容が豊富に記載されています。
利用には毎月3000円の料金が必要になりますが、転職活動を行う期間だけ利用するとコストも採用源に抑えられるので良いですね。
書類選考も手を抜かない
20代転職では書類選考落ちが続く方もたくさんおり、なぜ落とされたかわからないまま次の企業に応募する方も多くいます。
「採用試験は面接が主だから書類は適当に書いておこう」と手を抜かず、工夫を施した応募書類を作成しましょう。
また、それでも書類選考に通過できないという方は、転職エージェントを利用するのがオススメ。
転職エージェントは、企業紹介・給与交渉など転職活動における様々なことをサポートしてくれるサービスで、もちろん書類選考のアドバイスもしてくれます。
転職エージェントを利用したほうがスムーズに活動できる方も多いため、自分に適した転職エージェントを探してみましょう。
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面接は質問の意図を理解する
20代の若い方でよくあるのが「面接官の質問に答えないこと」です。
例えば以下のようなものです。
面接官「前職でもっとも努力して出した成果は何ですか?」
転職者「私は商品開発部門に就いており、選んだ理由は~~だったためです。市場調査に的を絞り大ヒット商品を作りました。~~~~」
かなり極端な例ですが、これでは質問に対して具体的な答えを用意できていません。
具体的な成果について聞かれているのだから、定量的な結論を最初に答えるべきです。
面接官「前職でもっとも努力して出した成果は何ですか?」
転職者「前職の商品開発部門において、地方の店舗で月に200万円の収益を上げるヒット商品を作ったことです。実店舗の半径1km以内の主婦をターゲットにアンケートを取り~~」
これであれば、面接官が聞きたいことを具体的に話せていますし、数字を提示することで理解しやすいです。
もっというと、聞かれているのは出した成果なので、成果を出した経緯は聞かれるまで答えなくても良いでしょう。
面接では採用担当者と会話をする事を心がけ、何を聞かれているかを理解してから分りやすく答えるようにしてくださいね。
前の企業での経験をこれからも活かせることをアピールする
転職を成功させるなら、前職のスキルが転職後も活かせることをアピールすることで、成功率をアップできます。
前述の通り、新卒と中途採用では企業から求められている項目に相違があり、中途採用の意識が必要です。
豊富な経験は必要ないですが「私が培ったこういうスキルが御社のこの業務で活かせますよ」と具体的にアピールしましょう。
大切なのは面接官に「転職後の業務ができる姿をイメージさせること」です。
働いている姿が想像できれば採用の確率も上がるので、なるべく具体的に言語化できるようにしてくださいね。
仕事を続けながら転職活動をする
20代転職を成功させるためには、前職を続けながら転職活動を行う必要があります。
転職によくある失敗で「転職活動をするにあたって前職を辞めてしまった」なんてことがあり、時間的に猶予のない転職活動に。
転職は基本的に難しく、転職にかかる期間の目安は3ヶ月~6ヶ月です。
転職すると決めて早々に前職を辞めてしまうと「転職活動を行っている半年間の収入はどうするんだ」と、お金面でも余裕がなくなってしまいます。
こういった余裕の有無により、満足できない転職になる恐れもあるため、転職活動は必ず前職に就きながら行いましょう。
転職サイト・エージェントを活用する
20代の転職を成功させる最後のポイントは、転職サイトあるいは転職エージェントを活用することです。
20代でキャリアが浅い場合は、活用する転職サイトや担当する転職エージェントによって、内定獲得できるかどうかが変わってきます。
キャリアの浅い方は人事にとっても不安があり、この不安は面接の1時間で解消できるものではありません。
そのため、いかに転職サポートを通して人事の不安を解決できるかがカギになります。
以下に紹介する3つの転職サイト・エージェントを利用して、20代転職を成功させましょう。
マイナビエージェント「転職エージェント」
求人数 | 7000件以上(その他、非公開求人多数) |
---|---|
対象エリア | 全国(関東・関西がメイン) |
フリーター | △ |
未経験 | 〇 |
対応職種 | 営業職・企画・事務職・エンジニア・金融系・コンサルタント |
転職エージェントの「マイナビエージェント」は大手・地方企業とのパイプが強く、首都圏以外の地方企業も豊富に取り揃えています。
また、面接対策や履歴書添削などのサポートも充実しているので、マイナビエージェントを利用することで転職に成功しやすくなりますね。
doda「転職サイト/転職エージェント」
求人数 | 90,000件件以上(非公開求人:8万件以上) |
---|---|
対象エリア | 全国 |
フリーター | 〇 |
未経験 | 〇 |
対応職種 | 全職種対応 |
転職サイト・転職エージェントの両方を備えている「doda」は業界トップクラスの求人数があり、未公開求人の割合も非常に高いです。
そのため優良求人が多く、満足できる転職をできる方もたくさんいます。
また、IT業界や飲食業界など、様々な業界に精通するエージェントが居るため、わからないことも具体的に分かりやすくアドバイスしてくれます。
キャリトレ「転職サイト」
転職サイト「キャリトレ」では高収入が狙えるハイクラス求人を多く用意しており、今よりも年収を上げて転職したい方にはオススメ。
他の転職サイトには載っていない独占求人もあり、ヘッドハンティングやスカウト機能で最高のマッチングができるでしょう。
20代転職でよくある3つの失敗
20代の転職で失敗する方も多く居ますが、よくある失敗は以下の3つです。
- 円満退職せずトラブルが起こる
- 内定通知に対して入社の意思を伝えない
- 福利厚生面で転職を後悔する
それぞれの失敗について、詳しく解説します。
円満退職せずトラブルが起こる
転職をする際、退職する会社に対しての配慮にかけてしまい、円満退職ができずにトラブルが起こることがあります。
例えば「想像より退職手続きに時間がかかり、転職先の入社日に間に合わない」などがあり、最悪の場合、転職自体が消失することも。
思わぬトラブルに巻き込まれないように、退職日と入社日の日程調整は正確に行いましょう。
前職・転職先の双方と連絡を取り、日程がかぶらないように注意してくださいね。
内定通知に対して入社の意思を伝えない
転職先の採用面接に合格したら、内定通知の連絡が必ずありますが、明確な返事をしないと内定が取り消しになります。
せっかく面接対策や企業分析を行って内定をもらっても、入社する意志を伝えければ全て水の泡に。
内定通知の連絡には必ず返答をしてくださいね。
また、入社するかどうか迷っている場合は、担当者にその意思を伝えれば日程を延ばしてくれるはずなので、日程を調整しながら返答の連絡をしましょう。
福利厚生面で転職を後悔する
前職が大手優良企業だった方に多いですが、転職先企業の福利厚生の乏しさに落胆し、転職を後悔する方も多いです。
以前は当たり前だと思っていた社内の待遇でも、他社では通用しません。
転職者は新しい社風に染まらなければならないので、待遇面に不満を持って意見を言っても、当然通らないです。
この失敗を避けるためには、転職前に企業分析を行う必要があり、事前に福利厚生面を調べておけば、このような事は起こりません。
前述した転職サイトの口コミなどを見て、必ず転職先の福利厚生面を確認してくださいね。
20代での転職後の企業で気をつける3つのポイント
20代での転職後の企業で働く際に、気をつけるべき3つのポイントは以下のようになります。
- 積極的なコミュニケーションを取る
- 職場のルール・業務内容を早く吸収する
- 職場の人間関係を把握する
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
積極的なコミュニケーションをとる
20代で中途採用入社したなら、転職先企業では積極的にコミュニケーションを取りましょう。
コミュニケーションの取りやすい関係を作っておけば、業務効率も上がりますし、出勤が楽しくなります。
また、裁量の大きい業務を任せてもらえることも増えるので、社内での地位も必然的に上がっていくでしょう。
新卒同様に、元気な姿勢を貫いてくださいね。
職場のルール・業務内容を早く吸収する
中途採用者は転職先企業の社風に慣れることが最初の業務です。
前の会社とは違ったルールや社風が必ずありますが、内容に疑問を持っても、まずは慣れるのが大切。
職場のルールは早く理解しておかないと、業務にも支障が出て無駄な労働も増えてしまいますね。
また近年では、企業のデジタルシフト化に伴い、社内ツールを積極的に採用している企業も多いです。
そういったツールも会社の一部になるので、早い段階で使い方を覚えましょう。
職場の人間関係を把握する
新しい業務に慣れることも大事ですが、並行して職場の人間関係も把握しましょう。
職場内で業務に1番詳しい人は誰なのか、パワーバランスを確かめながら顔と名前を一致させる、などの観察を行ってください。
これを通して職場の雰囲気がつかめれば、同僚との接し方もわかってきますし、親しい関係性も築けます。
業務のためにも楽しむためにも、できるだけ早く人間関係を把握しましょう。
20代転職を成功させてキャリアアップする
知っておくべきこと | 転職成功のポイント | よくある失敗 |
---|---|---|
・新卒採用と中途採用の違いを把握する ・20代前半は第二新卒として応募できる ・20代後半はキャリアアップを狙える ・採用要件は広いがライバルが多い |
・応募する企業に高望みしない ・応募企業を調べ面接対策をする ・経験を活かせることをアピール ・仕事を続けながら転職活動をする ・転職サイトを活用する |
・円満退職せずトラブルが起こる ・内定通知に対して入社の意思を伝えない ・福利厚生面で転職を後悔する |
20代の転職は多くのライバルが居ますが、キャリアアップするチャンスでもあります。
上に示した、20代転職の前に知っておくべきこと、転職成功のポイント、よくある失敗の3つを確認して、転職を満足できるものにしましょう。