精神科看護師のやりがいや仕事内容とは?転職を目指す前に待遇や心構えについて知っておこう

精神科看護師のやりがいや仕事内容とは

現在、うつ病が社会問題になっていることに対して、精神科の需要はどんどん増えています。

そんな中、以前よりも精神療法への理解も広がってきており、精神科看護師の求人の増加率は他の診療科に比べて高くなっています。

しかし、精神科看護師ってどんなことをしているのか仕事内容がよく分からなかったり、何となく怖いイメージがあったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、精神科看護師の主な仕事内容と、やりがいや年収、精神科看護師に向いている人の特徴についてご紹介していきます。

精神科看護師の主な仕事内容とは

精神科看護師の主な仕事は一言で言ってしまえば「患者さんのお手伝い役」です。

精神科は注射や点滴が毎日あるわけではありません。診察も週に1回程度のため一般的な病院より医療的な処置は少ない傾向にあります。

精神科看護師は基本的には患者さんと対話をしたり、患者さんの様子を観察して主治医に報告したりすることが主な仕事です。

一口に対話と言っても、ただ患者さんとお話をすればいいわけではありません。

精神科に来られる患者さんの中には、自分に病気の自覚がない方もいらっしゃいます。

精神科看護師は患者さんに精神疾患があることを知った上で支援することが大切です。

また、精神科の治療は投薬治療が主な治療方法となるため、薬を継続的に飲んでもらえるように患者さんに働きかけることも精神科看護師の大切な仕事です。

精神科の薬は副作用が強く表れることが多いです。副作用はできるだけ少なくしながらも、薬の効果も得るためには、看護師の細かな観察が必要不可欠です。

精神科看護師が一般化の看護師と異なる特徴

精神科看護師は一般の看護師に比べてことなる点がいくつかあります。

患者さんとしっかり向き合うことができる

精神科の患者さんは長期療養することが多いため、精神科看護師は患者さんとじっくり向き合うことができます。

また、精神科の治療には、対話と観察が欠かせません。

患者さんと一緒に病気や生活について考えながら、仕事をすることができます。

精神科は基本的に残業が少ない

精神科は命にかかわるような急変が少ないため、突然の残業や休日出勤は少ない傾向にあります。

精神科看護師として働いている方の中には毎日17時退勤である方も少なくないようです。

このように、一般の看護師に比べてワークバランスが取りやすいのも、精神科看護師の特徴でしょう。

精神科看護師のやりがいとは

患者さんを助けている実感が強い

精神科看護師を志したきっかけは人それぞれですが、「心理学に興味があった」「患者さんとのコミュニケーションをたくさん取ることができる」という理由で転職を決める方もいます。

精神科看護師は「患者を助けている」という実感が強く、そのことにやりがいを感じる方が多いようです。

精神科に訪れる患者さんの中には、病気のために社会と接点を持つことが難しくなり、家族や友人との接触が持てなくなってしまった患者さんもいらっしゃいます。

社会生活がうまくできなくなってしまった患者と社会の接点を取り戻す橋渡し役をすることができるのも精神科看護師ならではのやりがいです。

専門性が高い仕事である

精神科は他の診療科に比べて特殊なため、勉強会や研究会が多い傾向にあります。

専門性の高い分野になりますので、一般の看護師では経験しないことを学ぶことができます。

看護師の果たす役割が大きい

一般の診療科目では医療処置が主な治療となりますが、精神科では他社とのコミュニケーションも治療に効果的な方法です。

そのため、看護師のコミュニケーションが治療に大きくかかわることになります。

自分の担当していた患者さんが無事に社会復帰したり、患者さんや患者さんの家族から感謝されたりした時にやりがいを感じるそうです。

精神科看護師はどこで働いているのか

精神科看護師はどこで働いているのでしょうか。

皆さんがイメージするクリニックや、総合病院の他にも訪問看護をする場合もあります。

クリニック

入院設備がない期間で、比較的症状の軽い患者さんを扱います。

総合病院の精神科

精神科以外の診療科目をもつ総合病院が精神科を扱っているパターンです。
入院設備があり、患者さんの病状によって「急性期病棟」と「慢性期病棟」に分かれていることもあります。

精神病院

精神科のみを専門にあつかっている病院で、患者さんを隔離するために僻地に建てられていることもあります。

精神疾患を持っている患者さんの中でも、比較的重度の患者さんが主に利用する施設です。

こちらも入院設備があり、患者さんの病状によって「急性期病棟」と「慢性期病棟」に分かれています。

精神訪問看護

病院や訪問看護ステーションが管理しています。

病院を退院した患者さんや、通院している患者さんの自宅に看護師が向かい、看護を行います。

自分にあった職場を選ぶことが大切

上記では精神看護師が働く場所について4つご紹介しました。

転職を目指す看護師の皆さんは、精神看護師としてどこでどのように働きたいかをしっかり決めておきましょう。

同じ職業でも、場所によって環境が大きくことなります。「こんなはずではなかったのに・・」

とならないように、それぞれの機関の特徴をよく理解しておきましょう!

精神看護に興味がある方→総合病院や精神病院の「慢性病棟」がおすすめ

精神看護や心理学に興味があり転職を目指している場合は総合病院や精神病院の「慢性病棟」への勤務がおすすめです。

慢性病棟は長期で入院している患者さんが多いため、じっくり患者さんに向き合うことができます。

また、症状が落ち着いている患者さんが多いので夜勤の緊急対応が他の勤務先に比べて少なめです。

落ち着いた環境で精神看護のスキルを伸ばすことができるでしょう。

高齢者の多い病棟の場合は介護的な仕事が多くなるため、肉体的にハードになることも・・

技術的なスキルを身に着けたい方→総合病院や精神病院の「急性期病棟」がおすすめ

精神看護師の仕事を通して、技術やスキルを身に着けたい方は総合病院や精神病院の「急性期病棟」がおすすめです。

急性期病棟は患者さんの入院期間が短く入れ替わりが激しい現場です。

また救急機能がある病院は急患がくることもあり、あわただしくなることもあります。

しかし、急性期病棟では急患の際、精神科看護師が医療処置を行うこともあるため、注射や緊急時の対応などの技術的スキルを身に着けることができます。

総合病院の場合には他の診療科目のチームに橋渡し的役割をすることもあり、幅広い視点で仕事ができる環境と言えるでしょう。

慢性期と比べると患者さんの回復が分かりやすいため、モチベーションも保たれるという看護師もいらっしゃます。

患者さんの急変が多い、患者さんとゆっくりコミュニケーションをとれない
救急対応をしている病院は深夜の急患がくることも

プライベートと仕事の両立を目指したい方→クリニック・精神訪問看護がおすすめ

クリニックや精神訪問看護は。精神病院や総合病院に比べて夜勤や残業が少ないため、プラベートとの両立がしやすいです。

患者さんの症状が軽く、仕事の負担も少ないこともクリニックや精神看護の特徴と言えるでしょう。

また、訪問看護は患者さんの自宅に訪問するので、患者さんとのコミュニケーションがとりやすいです。

クリニックの場合は入院施設がなく、診療が中心なので患者さんとゆっくりコミュニケーションをとる時間が少ないです。

プライベートと仕事を両立しながら、患者さんとのコミュニケーションがとりたい方は訪問看護の方がよいでしょう。

クリニックや精神訪問看護は医療処理をする機会がほとんどありませんので、注射などの技術的なスキルが低下する可能性も・・・。

精神看護師の年収はどれくらい?

精神科看護師の年収は一般の看護師の給料と大差ありません。

正職員・新卒・正看護師は、夜勤やその他の手当込みで年収300万~500万程度で月収25万~35万程度でしょう。

精神科看護師は患者さんが暴れたときに抑制したり、手助けをしたりする際に力が必要なため、男性の看護師も多く活躍していますが、男女による給与の差はありません。

精神科関係の認定看護師資格をもっていたり、学会発表で発表すると評価されて資格手当や賞与に反映されることもありますが、基本的には夜勤回数で給与が決まるといってもよいでしょう。

患者さんから暴力を受けるリスクもあるため、毎月危険手当が出されている期間もあります。

精神科看護師として働くのに有利な資格とは

精神科看護師として勤務するのに特別な資格は必要ありません。

しかし認知症認定看護師資格を持っていると活かす機会が多い他、資格手当が反映されることもあるようです。

精神科看護師に向いている人

精神科看護師向いている人の特徴は、以下のものがあげられます。

  • 観察力をもっている
  • 自分の精神が安定している
  • 患者さんとのコミュニケーションが得意
  • 薬の正しい知識をもっている

観察力をもっている

精神科に通っている患者さんの中には、自分の病床を看護師にうまく伝えられない患者さんもいらっしゃいます。

そのため、看護師は患者さんの少しの変化にも気づける観察力が必要です

自分の精神が安定している

ときには患者さんが精神的に不安定になり、暴力や暴言を吐いたりすることもあります。

看護師が暴れる患者さんを抑止したり、暴言を聞き流したりすることも必要です。

反対に、患者さんのメンタルに自分が引っ張られてしまう人には、少し厳しいかもしれません。

患者さんとのコミュニケーションが得意

精神科の患者さんの病状は数値では量れません。

また、精神科の患者さんはコミュニケーションが苦手な患者さんもいる。

そのような患者さんとコミュニケーションをとっていける自信のある方は精神科看護師に向いていると言えます。

精神疾患は入院や通院が長引くことも多いです。

患者さんが根気よく治療を続けられるように、患者さんとじっくり向き合って、信頼関係を作っていく粘り強さも求められます。

薬の正しい知識をもっている

精神疾患の場合は投薬治療が多いため管理する薬の量が多いです。

患者さんは薬の情報を詳しく知りたがる患者さんも多いため、精神科で働く看護師は、薬に関する詳しい知識を身に着ける必要があります。

まとめ

いかがでしたか?

精神科看護師の主な仕事や待遇について分かったのではないかと思います。

精神科看護師は注射や点滴などの医療処置は一般化よりも少ないため、一般的な看護師のスキルを身に着けにくいという面も持っています。

一般化から精神科への転職は問題ありませんが、スキルアップを視野に入れている場合は注意が必要です。

しかし一般の看護師では身に着けられない専門性が身についたり、大いにやりがいが感じられたりする職業でもあります。

患者さんとの距離が近く、患者さんの社会復帰にも大きく関われるため、働いている意味も見出しやすいでしょう。

精神科看護師に興味を持っている皆さんの参考になれば幸いです。

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