久しぶりに会った同級生から就職した話をきくと、自分ももっといい企業に転職したいと思いますよね。
転職したいけど高卒学歴では書類で簡単に落とされてしまうのでは…と、不安で転職踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
20代の高卒転職者がまず突破しなければいけないのは、書類選考です。
ここでは書類選考を突破するために抑えておきたいコツをいくつかご紹介します。
「会ってみたい」と思われる書類を作成することで、転職成功に近づきますよ。
20代高卒の転職を成功させるコツ
学歴不問で採用してくれる企業を探す
学歴不問で採用してくれる可能性が業種・職種を探して応募することが転職を成功させるコツです。以下に学歴不問の業種をまとめました。
- 外食業界
- 介護業界
- 製造業・工場業界
- 営業職
- アミューズメント業界(パチンコ)
- IT業界
外食業界や介護業界は人手不足の企業も多いため、学歴や経験は不問で採用してくれる可能性が高いです。
IT業界は実力主義の世界ですので学歴不問のところが多いです。
特にプログラマーやWEBデザイナーは能力に元づく採用や昇進が行われやすい職種のため、能力があればIT業界への転職も不可能ではありません。
反対にオフィスワーク系の仕事は大卒以上の条件を設けていることが多く、高卒者の転職は難しいと言えます。
注意!学歴経験不問の企業の中にはブラック企業が紛れていることも…。
過度の残業・上司からのパワハラ、面接のときに聞いた給料と違うなど、学歴不問の企業の中にはブラック企業が潜んでいることも珍しくありません。
入社前に違和感を覚えたなら注意しましょう。
もし、またすぐに転職すると職歴に残ってしまい、次に転職するときにかなり不利になってしまいます。
必ず入社する前にチェックしておきましょう。
公務員に転職する
20代の方は一般企業だけでなく、公務員という選択肢もあります。
20代の若手であれば、新卒採用の第二新卒者として警察官・消防官・自衛官・地方公務員に挑戦する可能性も残されています。
公務員試験を突破するために勉強は必須ですし、大卒者と競うことになるため簡単ではないですが、社会的地位と給料は保証されるため検討してみてもいいでしょう。
安易に公務員に転職するのは危険!公務員の試験内容や働き方について知っておこう
仕事に活かせるスキルや資格を身につける
最終学歴は高卒でも仕事に活かせる資格を持っていると、「即戦力として活躍してくれそう」と採用されるチャンスが広がります。
転職活動で役立つ資格は、
- 宅地建物取引士
- 簿記2級
- 社会保険労務士
- 介護職員初任者研修
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
などです。
自分が目指している業界がある場合は、その業界で役に立つ資格をもっておくと転職活動に有利に働くでしょう。
特にオフィス系の転職を目指すならパソコン系の勉強はしておいたほうがいいです。
資格を取得するには時間がかかります。1~2週間勉強しただけですぐ資格が取れるわけではありません。
資格やスキルを活かして転職活動をしようと思ったら、転職までのスケジュールを立てて、コツコツと勉強していくことが大切です。
20代の転職に強い転職エージェントを活用する
転職サイトは膨大な数の求人を検索することができますが、応募条件が大卒以上となっている企業が多いです。
なかなか希望の求人が見つからない場合は、20代の支援に強い転職エージェントの利用を検討してもいいでしょう。
転職エージェントが持っている求人の中には、非公開求人や大手の転職サイトには載っていないベンチャー企業や中小企業の求人もあります。
またキャリアアドバイザーがあなたの適性から求人を探してくれ、書類の作成や面接のサポートやその後のアフターフォローも行ってくれます。
高卒での転職に自信がない方は転職エージェントの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
20代におすすめする転職サイト・エージェントランキング!【2018年版】
高卒で転職成功を目指す人の注意点
中途採用の募集要項を見ると大卒以上と記載がある場合が多く、高卒者は大卒者に比べてチャンスは減ってしまいます。
就職でも高卒で入れる企業は限られているけど、それは転職でも同じことです。
高卒で転職成功を目指す人の注意点を見てみましょう。
大企業の求人が少ない
大企業の中途採用は、大卒以上の求人がほとんどです。
特に金融業や商社・大手メーカーの本社スタッフは中途での高卒採用はほとんどないと言ってもいいでしょう。
求人の職種に偏りがある
高卒の求人は事務職の仕事が少なく、肉体労働系の仕事または営業職に偏ってしまう傾向があります。
経理や総務などの転職を目指す人は学歴がネックになることも多いです。
もし事務系への転職を希望する場合は、簿記などの資格を習得しておきましょう。
正社員の案件が少ない
事務職や営業職の求人は正社員でなく契約社員の案件のこともあります。求人票をよく確認しましょう。
正社員にこだわる人は幅広い業界・業種を見ること、様々な地域の求人を探すことが大切です。
転職先が決まるまでは退職しない
今の職場から退職したい気持ちは分かりますが、転職先が決まるまでは退職しないようにしましょう。フリーターでも食いつなぐことはできますが、職歴に空白の期間ができてしまいます。
面接官に「この間何をしてたの?」と聞かれて納得のいく理由を答えられないと、「会社を辞めて遊んでいたのかな?」と思われてしまいます。
次の就職先が決まるまで金銭的にも困ってしまいますので、よほどの理由がない限り転職先が決まるまでは今の職場を退職しないようにしましょう。
最初の壁、書類選考を突破するには
20代高卒にとって転職活動での最初の壁は書類選考です。
書類選考では履歴書や職務履歴の年齢や性別のほか、学歴を見ています。
今は少なくなっているのかもしれませんが、大学を卒業した人でも出身校の偏差値で落とされてしまうこともあります。
通常の採用は書類選考→面接(複数回)→採用となるため、面接まで行くには「この人に会ってみたい」と思ってもらえるような書類を書くことが大切です。
作成する書類は履歴書と職務履歴書の2つ
書類選考に必要な書類は履歴書と職務履歴書の2つです。2つが一緒になっているものもあります。
履歴書とは、自分の今までの経歴を記した写真付きの書類
職務履歴書とは、自分の職歴について詳細に記載した書類
です。
職務履歴書は分かりやすく、具体的に書く
職務履歴を書くときに大切なことは、できるだけ「具体的に分かりやすく」書くということです。
会社名だけではなくて、今まで携わった業務内容をできるだけ詳しく書きましょう。
日々の業務の中でどんな工夫をしたのか、どんな成果・実績を上げたのかをプラスで記載することにより、よりあなたの魅力を伝えることができます。
簡潔に書く
応募書類は、分かりやすく具体的に書くことも大切ですが、できるだけ「簡潔に書くこと」も求められます。
採用担当者はあなたの書類だけでなく、沢山の応募書類に目を通します。
読んだときにだらだらした文章で言いたいことが分からないと、あなたの魅力をどれだけ文字にしたとしても伝わりません。
自己PRや、志望動機は最初に結論から書くことを心がけましょう。
相手が分からない専門用語は避ける
異業種への転職を志望する場合、相手が分からないかもしれない専門用語は使わないようにしましょう。
自分にとっては当たり前のことでも、担当者が専門用語をわかっていなかった場合、仕事内容を具体的にイメージすることができません。
面接であれば補足説明をすることも可能なのですが、書類では限られたスペースで自分のしてきたことについて相手に理解してもらう必要があります。
書類を覚醒は相手が理解できなさそうな単語は避け、別の単語に置き換えましょう。
誤字脱字をなくす
応募書類において誤字脱字がないのは基本中の基本です。
しかし気をつけていても、自分で見直しただけでは気づいてない間違いをすることもありますよね。書類を書き終わったら第三者にチェックしてもらうことで確実にミスをなくすことができます。
最近はパソコンで応募する企業もすえています。パソコンで入力する際には漢字に変換ミスにも気を付けましょう。
応募用紙に汚れや折れがない
書類を提出する際には応募用紙に汚れや折れがないか確認しましょう。
書類の汚れや折れはマイナスの印象に繋がります。汚れた紙が送られてくるとあまりいい気分はしませんよね。
応募の書類が汚い=仕事の書類も丁寧に扱わない人・自己管理ができていない人という印象を与えかねません。書類も中身だけではなく、見た目も綺麗に整えましょう。
間違えても修正テープを使わない
間違えたとき修正テープを使うのはNGです。
どうしても書き直す時間がないときは間違えた箇所に2重線を引き、その上から訂正印を押します。
ベストな方法は書き直すことです。少々面倒くさいですが、自分の転職が成功するかを分ける大切な書類は、多少手間がかかっても不安要素がないベストな状態で渡したいですよね。
具体的な履歴書の書き方
ここからは項目ごとに具体的な書き方を解説していきます。
証明写真:写真はプロに任せれば安心
証明写真は可能であれば、写真スタジオでプロにお願いしましょう。
スピード写真よりスタジオで撮影した方がきれいに撮れますし、表情や目線、身だしなみのアドバイスももらうことができます。
基本情報記入欄:メールアドレスはプライベートを感じさせないものに
履歴書のメールアドレスを記入する欄には、自分が普段使っているアドレスとは別のものを記入した方がいいでしょう。
大事な連絡が普段のメールに混ざってしまうと見落としかねません。
また、〇〇loveなどのプライベートを感じさせるものは避けた方がよいです。
学歴・職歴の欄:嘘偽りなく記入し、元号は統一する
学歴・職歴の欄を書くポイントです。
- 嘘偽りなく記載する
- 年号・元号は統一する
- 時系列順に記入、会社名は略さずに記入する
- 倒産や事業部閉鎖での退職の場合は、それも記入する
- 終わりは一段下の右端に「以上」と書く
学歴や職歴の欄は文字数が多いですが、フォントを統一し、書き出し書き終わりをそろえることで見た目も美しく読みやすい仕上がりになります。
あってみたいと思わせる書類を作成しよう
20代高卒の転職は不可能ではありませんが、履歴書のハードルは大卒者より高くなってしまいます。
書類選考を突破すれば、採用担当者に会ってあなたの魅力を伝えることができますが、書類が通らないと、あなたがどんなに素晴らしい人物でも採用されません。
書類選考を突破するためには、「この人に会ってみたい」「この人と一緒に働いてみたい」と思われるような書類を作成することが大切です。
手間はかかりますが、書類作成を丁寧にすることで転職成功に繋がりますよ!