大手企業に就職することは、誰しもがうらやむ出来事だと思います。
ただ、大手企業というだけで、一歩身を引いてしまう方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
「大手企業に入るためには学歴がないといけないのではないか?」「どうせ私なんて落ちるのにやっても意味ない…」「私の経歴で大手に転職できるか心配…」等、不安に駆られる方も多いかもしれません。
確かに、ただ単に何も準備せず、面接に臨んでもあまりいい結果は出ないでしょう。
しかし、戦略をもって挑むことにより、合格の可能性をあげることは誰でも可能なのです。
今回は、大手企業に転職するためにはどんなことに気を付けていけばよいのか?年収は?実際に働いた際に中小企業と比べてどんなメリットがあるのか?等、これから大手に転職を考えていらっしゃる方に、ぜひご覧になって頂ければと思います。
目次
大手企業の営業へ転職するには
一般的に企業に転職する際、多くの場合は中途採用という形で採用されるパターンが多いです。
さらに、多くの企業が中途採用をする際、求める人材としては、即戦力になる方を求めているケースが多いです。
しかし、大手企業の、特に第二新卒の方がそうなのですが、採用について、企業側が一番重要視している可能性が高い項目は、今後のやる気や伸びしろがあるのかどうか、つまり、ポテンシャルを兼ね備えているのかが重要になって参ります。
なぜなら、大手企業は、中小企業に比べて、人材育成に関してコストをかける余裕があります。
そのため、今までの経歴よりかは、今後の活躍に期待ができるかどうかを重要視している企業が多いのです。
そして、大手企業に転職する際、入りやすい業種としては、実は営業職が多いというのも事実なのです。
特に、保険業界や不動産業界では「第二新卒でも可能」とかかれてある企業も少なくありません。
「大卒以上」でなければならない企業もありますが、基本的には営業職を求人する際、ハードルを下げて求人を行う企業があるのも事実です。
しかし、営業職は数字や目標を課される職業でもあるため、仕事に対する責任感や、屈強な体力・精神力、コミュニケーション能力等が求められる職業とも言えますので、営業職に初めて転職される方は、自分の今後のキャリアと相談しながら転職活動を進めていく必要があります。
大手の年収はどれくらいなのか
業界や企業によっても変化するので、断定することはできないのですが、一般的に、大手、中小企業を含めた営業職の平均年収は、約443万円となっております。
これは、中小企業も入れた数値となっているので、大企業だけで考えると、さらに年収はアップします。
また、企業や業界によっては30代で年収1000万円を超えます。
中には、インセンティブ制度を導入している企業もあり、実力がつけばつくほど、年収が上がっていくという企業もあります。
大手企業に転職することができれば、よほどヘマを起こして退職を余儀なくされることを除けば、将来的に安泰と言えるのもうなずけるでしょう。
大手の営業は楽なのか
まず、認識して頂きたいことは、どんな仕事でも「楽な仕事」はないということです。
皆さんもご存知の通り、新しい企業に転職する際、未経験の業界に転職される方は特にそうだと思いますが、覚えることはたくさんあります。
大企業であろうが、中小企業であろうが、大変なものは大変と言えるでしょう。
その中で、大企業の方が中小企業よりも、福利厚生や教育制度がきちんとしているからこそ、働くことに充実感を得られる、やりがいを感じることができるため、楽しい、楽だなと感じるのではないでしょうか?
大企業の方が、気持ちに余裕をもって仕事ができるため、楽だと感じるのかもしれません。
転職先のミスマッチのほとんどは、待遇や人間関係であることが多いようです。
待遇は、転職サイトや求人情報から、ある程度推測することはできますが、人間関係においては、その会社に入ってみないと分からないということが多いです。
そのため、少しでも、ミスマッチを減らすために、企業に面接に行った際には、社内環境はどうなのか、教育制度は充実しているのか等、リクルーターに直接聞いてみるのも良いかと思います。
大手営業職のメリット
大手営業職の企業に転職する際のメリットとして、以下のことが挙げられます。
社会的信用やネームブランドがある点
大手企業の営業職で働いているというだけでも、「デキる営業マンなんだ!」と周囲の人達から尊敬の眼差しを受けることでしょう。
また、大企業から他の企業に転職する際も大手企業で営業を行っていたという過去が未来の転職に役に立つといったこともメリットの一つと言えるでしょう。
しかし、実力が伴っていないと、逆に失望されてしまう点でもありますので、大企業に転職できたということに慢心することなく、誠実に仕事をしていくことも重要です。
福利厚生がしっかりしている点
企業によって良し悪しはありますが、大手企業は中小企業と比べ、資金的な余裕があります。
年金や保険制度が充実しているということだけでなく、社宅完備や家賃補助、資格援助までしている企業もあるため、社員を企業が育てるというところに力を置いているのも大企業の魅力ともいえるでしょう。
給与が高い点
中小企業と比べると、ボーナスや昇給制度が整っているため、一般的に給与は高い傾向にあるといえるでしょう。
先述した通り、中には年収1000万円を超える企業も存在します。
また、定年時の退職金制度も完備している企業も多いため、老後を心配する必要がなくなるといった点もプラス要素となります。
会社の将来性や安定感があるという点
定年まで働けるといった安心感があるからこそ、仕事に打ち込めるのかもしれません。
また、社会的地位や信用も得やすいため、新規の飛び込み営業でも素性がわかっているため、話は聞いてくれるといった要素もあります。
ただ、大企業とはいっても突然の倒産や経営不振はいつ起きるかわかりません。
永久、永劫的な企業は存在しえないということは念頭に置きながら仕事に取り組む必要性はあります。
労働時間や休暇制度が整っている点
大手企業ほど、労働環境を改善させる努力を行っている企業が多い傾向にあります。
以前の企業は、残業が頑張っている証拠、ステータスとまでなっている時もありましたが、現在では、過労は悪だという風潮になってきており、残業をだらだら続けるよりも時間を決め、最大限の実績を出すように努力することが、会社にとっても自己にとっても成長につながるということが科学的にも証明されております。
仕事効率改善のためにも、労務環境改善を第一に考えている企業も少なくありません。
また、産休や育休、介護休暇等の休暇の取得を上司自らし、部下にとりやすくさせる企業も増加傾向にあります。
大手から転職した方がいい営業職とは?
「大手企業に受かりたい!」という一心の思いの中、壮絶な倍率を勝ち取って晴れ晴れ大手企業に入社したものはよいものの、「あれ?思い描いていたものと違う…」という方も実はいらっしゃいます。
そういった方は、どのような点が合っていなかったのでしょうか?
主な原因を以下にまとめてみました。
- 仕事内容等を考慮せず、場所の近さや給与、福利厚生だけで決めてしまった
- ネームバリューやブランドだけで入社してしまった
- ホワイト企業だと思って入社したら実は超ブラック会社だった
- 年下に役職を追い抜かされてしまい、耐えられなくなった
- 実績や成果だけで判断され、頑張る意味がわからなくなった
- 新しいことへのチャレンジができるまで時間がかかりすぎると思った
- 新卒組と転職組の対応や待遇の違いがあった
いかがでしたか?
大企業に入ったからといて、必ずしも、人生バラ色といった素敵な人生を歩めるわけではありません。
上記のことから考察すると、大企業に就職した人で「失敗したな」と思った方のほとんどは、「仕事を通してその企業でどのような人物になりたいか」ということに着目してなかったからではないのでは?と考えられます。
給与や福利厚生だけに目が行き、実際に自分が働いたときのことをうまく考えていなかったため起きてしまった問題だと思われます。
もし、この記事をご覧になっていらっしゃる方で「私当てはまる…」という方がいらっしゃれば、その方は転職も視野に入れておいた方が良いでしょう。
そして、次回、転職をされる際には、「転職先の会社で自分はどんな人物になれるのか、なりたいのか」ということに気を付けて転職活動を行っていけば、転職先でもミスマッチも少なく、納得のいく転職が可能になると思います。
転職は情報戦です。
情報収集、事前準備、対策をきちんと行っていれば、概ね8割は成功します。
転職の際は、しっかりと準備し、「もうこれ以上調べることはない!準備することはない!」と言い張れるぐらい徹底的に調べ上げ、準備しましょう。
それが、あなたの今後の自信やモチベーションに繋がり、転職先でもうまくいくでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
大手企業に就職することは、給与や福利厚生といった働きやすい環境を提供されるメリットもあれば、自己の主張が上層部に届きにくいといったデメリットもあるのです。
自分が今後、どのようなキャリアプランで仕事を行っていくのか、生きていくのか、この点をしっかりと見極めたうえで決断していく必要があります。
しかし、大企業であれ、中小企業であれ「努力が必要」ということには変わりありません。
努力が必ず報われるとは限りませんが、今までの歴史上、有名になった人や功績を出した人達は必ず人よりも努力をしています。
「頑張っても意味がないのでは…」と思うよりもまずはやってみる、行動してみるというマインドに重きを置き、行動してみることで今まででは見えてこなかった世界が見えてくる、今まで味わったことのない違った世界が見えるのも事実です。
未知に恐怖するのではなく、未知を楽しむ気持ちで転職活動に励んでいただければと思います。
最後までご覧頂き、誠にありがとうございました。
あなたの転職活動がうまくいきますことを願っております。