営業職にこれから転職しよう!と考える方々はいろんな不安があると思います。
「営業の仕事したことないけどできるかな?」「ノルマとか大丈夫かな?」「何の営業をすればよいのかな?」等、初めてのことは誰しも不安になるのは当然だと思います。
そんな不安を除く一番の特効薬は、下調べ、下準備をきちんと行っておくことです。
営業の世界では、「下準備で営業の良し悪しは8割決まる」という言葉もあるくらい、下準備は重要です。
初めての職場で華々しいスタートを切るため、満足のいく転職先を見つけるためにも、この記事を参考にして頂き、転職活動の糧にして頂ければと思います。
目次
未経験でも営業職へ転職することはできるのか
結論から言うと、可能です。
他の職種に比べて比較的安定して募集をしているのが営業職なのです。
営業は会社の売り上げに直結する存在であり、会社の要といっても過言ではありません。
どんなに良い商品・サービスがあろうとも、それをセールスするセールスマン(営業)がいなければ会社の利益にはなりません。
会社側として、今後、事業拡大や見込みのある市場がある場合、まず営業部を大きくし、質の向上を図り、手厚くしたいという傾向にあります。
よって会社の利益に即繋がる「営業」の募集が多いという訳です。
なぜ未経験まで募集しているの?
求人募集サイトなどで「営業未経験OK」、「未経験歓迎」など数多く目にしますが、営業を一度も経験したことない人間が、果たして営業ができるものなのかと疑問に思いませんか?
一見、経験者が優遇されて採用されると思われているのが現状ですが、
実際のところ、未経験募集を多く行っています。
なぜ多いかというと、それは営業職の特色からといえます。
会社としての営業という仕事は商品・サービスを販売する点に置いては、どの会社にも共通しています。
一括りで営業と言いますが、会社によって営業形態、営業手法、販売する相手が個人向け、または法人向けなのか、そもそもモノ(有形商材)を売るのか、サービス(無形商材)を売るのか、と会社ごとに全くと言っていい程の業務内容の違いがあるのです。
よって営業経験者でも、必ずしも、経験がアドバンテージに働くとは限らず、転職先でまた一から理解のし直しということもあるのです。
逆に、未経験というステータスは転職に関してデメリットになりにくいのです。
さらに必要な資格もほとんどない為、未経験でもチャレンジしやすい業種なのです。
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営業職には様々な種類がある
営業では法人を対象にした営業と個人を対象にした営業の2つに分けられます。
個人営業とは、一般の消費者を対象とした営業です。
BtoC(Business to Customer)とも言います。
電話や個宅訪問などで顧客個人と直接の営業になるため、相手の感情なども大きく影響してきます。
顧客とコミュニケーションをとり、信頼を構築することが重要になります。
また、どうしても顧客個人の感情や状況が読み取り辛いところもあり、急な契約破棄もありえます。柔軟に対処する能力が必要になって参ります。
法人営業とは、企業を対象とした営業です。BtoB(Business to Business)とも言います。
- アポイント
- 商品の説明
- 見積もりの提出
- 成約
まず、企業にアポイントを取り、商品の説明、見積もりの提出、そして受注という流れです。
買い手は、自身の利益や業績を求めるため、個人営業より論理的なセールスになります。
説明する人数も多く、その全員を納得させなければならないため、プレゼン力が必要になります。
有形商材か無形商材なのかで必要なスキルも変わる
また、扱う商品に関しても、形があるものなのか(有形商材)ないものなのか(無形商材)によっても分けられます。
これらの違いは、簡単に形があるかどうかで分けられます。
有形商材は実在しているモノを売るわけなので、無形商材と違って実物を見せてある程度の理解をしてもらうことができ、顧客に使用時のイメージをさせやすくなります。
そのため、顧客から詳細な説明を求められることが多いので、他社商品との違いや商品に対する専門知識をよく知っておく必要があります。
無形商材は形のない物が商材となります。例えばサービス、広告、システム等です。
無形商材を売る場合は、顧客に使用時のイメージが湧かせ辛く、いかに分かりやすく魅力を伝えられるかのプレゼン能力が必要となります。
また商品を売った後にも顧客へのフォローが大切で、使用の効果を確認し、改善、提案等でケアしていかなければなりません。
なので、これらを分かりやすくすると以下のような表記になります。
- 法人向け有形商材
- 法人向け無形商材
- 個人向け有形商材
- 個人向け無形商材
こちらを、営業しやすい順で並び替えると、
- 個人向け有形商材
- 法人向け有形商材
- 個人向け無形商材
- 法人向け無形商材
となります。
未経験者には有形商材の営業がおすすめ
有形商材がなぜ売りやすいかというと、実際に実物やパンフレットを顧客に見せながら、提案ができるからです。
また、法人よりも個人の方が個人=決裁者のため、気に入れば即決といったスピード感があるため、営業しやすい要因となりやすいです。
そのため、営業未経験者の方や営業に自信がない方には「個人向け有形商材」を取り扱っている企業に就職することをオススメいたします。
逆に、無形商品の場合は難易度が高い分、売れた時の見返りが大きかったり、提案のためのPowerPointの作成技術やプレゼン能力等、自分のスキルアップにつながることが多かったりするため、やりがいを感じやすいといった側面もあります。今後、起業を考えている方等にはオススメとも言えます。
未経験にはどんな業界・種類の転職先を選ぶべきか
先述した通り、営業未経験の方や営業に自信がない方に関しては、「個人向け有形商材」を取り扱っている業界を転職先に選ぶべきでしょう。
その中で、比較的に未経験者でも売りやすい業界をご紹介いたします。
自動車業界
「ディーラー」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、新車や中古車を小売する事業者(販売店)のことです。
実物をその場で見せることもできますし、実際に試乗させて性能を確かめてもらうことも可能です。
また、新車に関しては、基本的な性能はカタログを見れば載っていますので、初めての方でも案内がしやすいといったものになります。
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文房具業界
小学校等の教育施設に備品を納入する販売店に向けて営業する場合と学校へ直接営業をする場合があります。
文房具の場合、手に取って紹介することもできますし、皆さんが身近に使っているものでもあるので、説明しやすいといった利点があります。
未経験でも採用されるにはどんなアピールをすべきか
では、未経験でも採用されるために効果的なアピール方法とは一体何なのでしょうか?
一番効果的なアピール方法は「過去、自分がやってきたお仕事の内容から関連する具体的な経験談を示す」ということです。
「過去のことを相手に提示してもあまり意味ないのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、実際そうではありません。
例えば、技術者の方が営業職に転職される際、技術者時代に業務効率化のためにタスク管理を徹底していた事柄を企業に伝えるのも効果的でしょう。
また、コミュニケーション能力や発想力に関してもどの職業でも使うことでもあるので、効果的なポイントになります。
ただ、過去の行ってきたことを連ねるのではなく、行ってきたことを今後の営業職にどのように活かしていきたいか、活かすことによって企業にどのような利益をもたらすことができるかを相手側に伝えることが大切になって参ります。
未経験から営業職になっても活躍できるのか
未経験であっても営業職で活躍できるチャンスがたくさんあるのが、営業職の大きな強みでもあります。
ただ、営業職にも向き、不向きというものがあります。
営業の仕事が楽しいと感じる方もいれば、毎日、苦痛だと感じてしまう方もいるでしょう。
せっかくの転職を台無しにしたくはないですよね?
ではどのような人であれば、営業職で活躍することができるのか、活躍できる方はどのような特徴を持っているのかを述べていきたいと思います。
営業職にはどんなスキルが必要なのか
相手の気持ちや心情を読み取れる人
営業の仕事は、自社製品によって、顧客の問題解決が目的です。
そのためには、まず顧客の問題点はどこかを把握する必要があります。
そこで必要になってくるのが、相手の話をしっかりと聞ける=理解できる能力です。
営業マンと聞くと、話し上手な人が活躍している営業マンと思われがちですが、一概にそうではありません。
活躍している営業マンは「聞き上手な人」が多い傾向にあります。
聞き手に回ることで、相手の話す時間や回数が多くなり、自然と相手の問題点や悩みが出てくるのです。
そこを深堀していくことで真の問題点を見つけることができ、顧客にとって最適な改善策を出すことができるのです。
人間関係を重んじることができる人
営業とは、人と人とが話し合ってはじめて成立するものです。
人が関わる以上、コミュニケーション能力は必須となってきます。
どんなに企業の評判が良くても、どんなに企業の製品がすばらしくても、それを売りこむ営業マンの態度や礼節が悪ければ、せっかくの商品も台無しになってしまいます。
顧客の誕生日や祝い事の際には、手土産をもってお祝いしてあげたり、「おめでとう」の言葉を送ったりするのも良いでしょう。
お金をかけるのは…という方は、手書きのメッセージカードや電話をしてあげるだけでも良いでしょう。
また、顧客が困っていることがあれば、親身になって対応したりすることによって、顧客との間に信用が生まれ、仕事もうまくいきやすくなります。
そのため、人間関係を大事にする方は営業職に転職してもうまくいく可能性が高いといえるでしょう。
営業職への転職で気を付けなければならないこと
冒頭にも記述いたしましたが、事前準備で営業の良し悪しは8割決まります。
転職に関しても同じです。企業のことを細部まで調べていなかったため、
入社してから「こんなはずではなかった…」と思う方は、実際にいらっしゃいます。
そうならないためにも、志望企業が本当に自分に合っているのかどうか、自分が理想としている企業なのかをしっかりと吟味した上で、転職活動に臨んでいただければと思います。
この記事によって、あなたの就職がうまくいくことを心から願っております。