柔道整復師の資格を取得すると、スポーツトレーナーや介護施設まで幅広く活躍できます。
柔道整復師の資格を持っていると、仕事を探しやすいという思いがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、納得できる転職をするためには、転職先の職場ムードなどの情報を調べる必要があります。
本記事では、柔道整復師にオススメの転職サイトや柔道整復師の転職事情を紹介します
目次
柔道整復師への転職におすすめ転職サイト・エージェント
ジョブメドレー
ジョブメドレーは、介護福祉・医療・歯科の仕事が充実している総合求人サイトです。
医療介護従事経験者により運営されていて、転職や復職、就職をサポートしてくれます。
ジョブメドレーは全国展開している転職サイトで、全国265,870件の事業所の正社員や契約社員、パート・アルバイト、業務委託募集などの情報を掲載しています。
時給や月収などの情報から求人を探すことが可能です。キャリアアドバイザーの対応も親切で、利用者の約96%が満足と判定しています。
リジョブ
リジョブは、美容や治療、リラクゼーション、マッサージ師、整体師に関する求人が見つかる転職サイトです。
限定した業界や業種に特化した転職サイトのため、登録者は経験者や資格保有者が多いのが特色です。
未経験者や管理職、店長クラスに至るまで、希望にあった求人を探せます。
また、スカウト機能があり、会員の登録をした時点で、求職者のプロフィールが企業に対して公開されます。そのプロフィールを見た企業からスカウトメールが来るかもしれません。
治療家ワーク
治療家ワークは柔道整復師や鍼灸師やマッサージ師等整骨院の求人を専門に扱う転職サイトです。
突然欠員を出した企業など、治療家ワークでしか出会えない非公開求人を多数保有しています。
求職者の就職や転職に最適と思われる就職先を無料で紹介してもらえます。会員登録をするとキャリアアドバイザーによるカウンセリングが受けられ、求職者のスキルや適正、将来の方向性などを考慮しながら豊富な求人案件の中から最良の求人を紹介してもらえます。
柔整ワーカー
柔道ワーカーは、柔道整復師とリハビリ職の求人を多数保有している転職サイトです。
代表的な転職先の候補としては病院や整形外科クリニック、整骨院、スポーツトレーナー、老人福祉施設などがあります。
会員登録しなくても多くの検索機能を利用可能なので、煩わしい会員登録や求人サイトへの個人情報の登録の必要がないのが特色です。
このサイトではあん摩マッサージ指圧師や、鍼灸師、スポーツトレーナー、マッサージやリハビリテーションなどの求人しかないため柔道整復師にとっては的外れな求人はありません。
柔道整復師に必要な資格・条件
柔道整復師になるには、国家試験である柔道整復師の資格を取る必要があります。
この資格は厚生労働大臣により認められた国家試験で、所有していると医療行為ができます。
この資格の受験資格を得るには、厚生労働大臣が認定した3年制以上の専門学校に通うか、文部科学大臣が認定した4年制大学や3年以上の短期大学に進学し、運動学や解剖学、生理学などの基礎科目の他に、柔道整復実技を履修する必要があります。
その後、認定実技試験にパスすることで、国家試験の受験資格が得られます。この国家試験は筆記試験のみで、毎年3月に全国の主要都市で実施されます。
柔道整復師の資格を取った人たちの進路は、接骨院、整骨院として独立開業する人や、病院、整形外科医院へ就職する人がいます。
柔道整復師の仕事内容
柔道整復師は、「ほねつぎ」と呼ばれることもあり、接骨院や整骨院の先生として働いています。
国家資格を持つ柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫、打撲などのけがを外科的手術することなしに治療し機能回復を図るのが仕事です。
柔道整復師が施術をする対象者は、一般の人からスポーツ選手など多岐に渡ります。
骨折や脱臼に対して、テーピング手法や包帯固定を使用して施術をします。
診断のステップとしては、患者に症状をヒアリングする「問診」から始まり、患部を観察する「視診」、患部に実際に手を触れてけがの状態を把握する「触診」です。
主に取られる施術方は「整復法・固定法」や「手技療法・物理療法」、「運動療法」などが取られます。
柔道整復師の活躍の場
“柔道整復師がよく活躍している場としては、整骨院が最も多く、ついで病院、介護施設などです。
柔道整復師が活躍している場には、小さな子供から高齢者まで幅広い年齢層の人々を相手にする必要があるのです。
整骨院や接骨院にくる患者は医療保険内での治療を望む人から、保険適用外の自由診療を望む人まで様々です。
病院にて働く柔道整復師も意外と多いです。病院の中の柔道整復師のポジションは整形外科です。
病院で働くと、いろいろな患者とふれあえることが多いため、いろいろな症例を見れてスキルアップもできやすい環境であるのが特徴です。
最近多くなっているのが、介護施設で働く柔道整復師です。
これらの施設では、柔道整復師はリハビリテーションの指導員として働くことが多い傾向です。
この分野からの柔道整復師の求人は増加傾向です。
柔道整復師の中には柔道をする人に対して、けがの応急処置などを実施する職に就く人もいます。
スポーツの現場で働く柔道整復師はスポーツトレーナーの一員として働いています。
柔道整復師の施術方法
柔道整復師は、患者に対して「問診」、「視診」、「触診」のステップにて診断を実施します。
整復法としては、関節や骨がずれた時に、それを元に戻す施術や、患部をギプスや包帯で固定する施術である固定法などを実施します。
その後、負傷によって弱ってしまった患部の機能回復を図る後療法を実施します。
後療法は、患部の回復を早めるために様々な刺激を加えながら治療する方法です。
機能回復時には自然治癒力を引き出すために、手を用いて体に刺激を与える手技療法や、温熱や音波、電気などを利用して機能回復を促す物理療法、体を動かすことで機能回復を目指す運動療法などを採用しながら、患者の回復を目指します。
柔道整復師の仕事はきつい?
“柔道整復師の仕事は決して楽ではありません。その苦労は資格を取ることから始まります。
資格を取るための下準備として、専門学校か大学に3年以上通わなければなりません。学校に通いのちに国家試験まで合格しなければならないのは大変なことです。
国家試験に合格し、柔道整復師になった後も苦労は続きます。その仕事は、患者の損傷を治療することなので常に緊張感を持つことが必要です。
柔道整復師の治療は自然治癒力を利用するため一人の患者との付き合いも長くなるのが特色です。
そのため、患者とのコミュニケーションも大切なのです。人と話すのが苦手な人にとってはつらい業務となるでしょう。
また、柔道整復師として独立開業するのも多くの柔道整復師にとっての憧れですが、独立開業した場合には、治療スキル以外にも経営能力を身につけなければならないのがつらいところです。
柔道整復師の年収事情
“柔道整復師の年収事情を調べてみると平均年収は、300万円から700万円未満と幅があります。
具体的にイメージしやすいように、年齢別の平均年収を以下にまとめてみました。
20~24歳 | 342.0万円 |
---|---|
25~29歳 | 426.0万円 |
30~34歳 | 468.0万円 |
35~39歳 | 534.0万円 |
40~44歳 | 600.0万円 |
45~49歳 | 672.0万円 |
50~54歳 | 720.0万円 |
55~59歳 | 690.0万円 |
60~64歳 | 486.0万円 |
この表を見てわかるように、柔道整復師の平均年収は50~54歳が最も高いことがわかります。参考までに、年収が500万円の柔道整復師の生涯賃金は2億1,500万円です。”
柔道整復師のボーナス傾向
それでは、柔道整復師のボーナスの傾向についてはどうなのでしょうか。年齢別のボーナスの推移を以下に紹介します。
20~24歳 | 85.5万円 |
---|---|
25~29歳 | 106.5万円 |
30~34歳 | 117.0万円 |
35~39歳 | 133.5万円 |
40~44歳 | 150.0万円 |
45~49歳 | 168.0万円 |
50~54歳 | 180.0万円 |
55~59歳 | 172.5万円 |
60~64歳 | 121.5万円 |
この表を参照してわかるように、ボーナスの額は50~54歳が最も年収が多いことがわかります。ついで、年齢別の月給給与について紹介します。
20~24歳 | 21万円 |
---|---|
25~29歳 | 27万円 |
30~34歳 | 29万円 |
35~39歳 | 33万円 |
40~44歳 | 38万円 |
45~49歳 | 42万円 |
50~54歳 | 45万円 |
55~59歳 | 43万円 |
60~64歳 | 30万円 |
平均月収を見ても、50~54歳が最も給与水準が高いことがわかります。
柔道整復師として収入をアップするには
柔道整復師として収入をアップするにはどうしたら良いのでしょうか。もし、収入アップを目指すなら兼業がおすすめです。
兼業の内容としては、針灸師の兼業がおすすめ。針灸師とは、「はり師」と「きゅう師」の国家試験を取得している人です。
この仕事ははりやお灸を利用することで患者の体のケアを実施します。針灸師としての年収は柔道整復師と同等程度ですので、単純計算でも年収が倍額となるでしょう。
その他の兼業方法としては、専門学校にて講師として働く方法があります。
学校により異なりますが、1時間単位の事業にて2,000円〜3,000円程度の収入が得られます。この職業を副業とすることで効率よく稼げるでしょう。
柔道整復師はどんな人に向いている?
柔道整復師に向いている人は、人の体や健康に興味があり、体や心の構造について学習するのが苦にならない人が向いています。
また、患者を治療するためには触診をしたりテーピングやマッサージをしたりするので、手先が器用な人が向いていると言えるでしょう。
同時に柔道整復師は、人を相手にした仕事であるので、コミュニケーション能力に長けている人が向いているとも言えます。
基本的に整骨院などに訪ねてくる人は、怪我をしている人です。そのため、怪我をしている人を思いやれる優しい気持ちも必要となるでしょう。
接する患者も、子どもから高齢者まで、さまざまですので、どのような年齢層に対してもわかるように、接する相手に合わせた説明能力も必要となるでしょう。
柔道整復師への転職は難しい?
厚生労働省の発表によると、2006年の柔道整復師の数は38,693人でしたが、2016年時点では68,120人です。
このデータを信じると10年にて柔道整復師は2倍に増えていることになります。
この状態を考えると柔道整復師として就職するには企業も限られていて狭き門と考える人も多いかもしれません。
しかし、2016年度において48,024カ所もの柔道整復師の働き先があります。柔道整復師の働き先も着実に増えているのです。
ただし、働ける施設は地域で偏りがあるのが現状です。東京都に柔道整復師が働ける施設が集中している傾向ですので、東京都で職場を探すのがおすすめです。
柔道整復師へ転職した人たちの口コミ・評判
25歳 男性
31歳 男性
55歳 男性