転職エージェントを通して内定をもらったけど、自分の希望条件と合わず辞退を考える人も多いと思います。
しかし転職エージェントの中には、辞退を認めない担当者や説得してこようとする担当者も多いようです。
断ったにも関わらず転職エージェントがしつこい場合、どのように対処するのが一番いい方法なのでしょうか?
そこで今回は、内定辞退したのにしつこい転職エージェントの対処法と、どうしてしつこいのかの理由について解説します。
この記事を読むことで、転職エージェントに騙されず、希望の仕事へ転職することができます。
あの手この手で内定を辞退させないように仕向けてくる担当者もいるので、十分に注意して下さい。
目次
転職エージェントを使っても内定辞退するケースは多い
転職エージェントはあなたの転職をサポートしてくれる存在です。
これまでの経歴や希望の職業、転職してからのキャリアプランについて相談に乗ってくれたことでしょう。
応募する企業も納得して決めたはずですが、実際に面接をしてみると「何かちがう……」「長く続けられそうにない」などと判断して、内定を辞退してしまうケースがあります。
このような事態になってしまう理由としては、以下の2点が挙げられます。
複数企業に併願して応募することもあるため
応募する企業が複数ある場合は、自分の中で第一志望、第二志望とランク付けしていますよね?
「あの企業に受からなかったらここにしよう」と決めていたとしても、内定をもらって返事をする際に「もうちょっと転職活動を続けてみよう」と考え直すことがあります。
そうなると内定をもらっていても辞退しなければならず、転職エージェントに言いづらいという状況に陥ってしまいます。
入社するかは転職者の意思に委ねられる
転職エージェントが勧めてくれた企業であっても、実際に働くのは転職者自身です。
入社するかの最終決断は、あなたが下すことになります。
エンジャパンが運営する「エン 人事のミカタ」の調査によると、転職エージェントを利用して選考辞退をした人は、70%にも登りました。
さらに2社以上辞退した人は65%にも及びます。
そのうち面接後に内定をもらい入社待ちの状況で内定辞退したのは34%で、全体の1/3が内定を辞退していることになります。
内定をもらいながらも辞退する人は、決してあなただけではありませんし珍しいことではありません。安心して下さい。
転職エージェントの内定率ってどれくらい?自力でやるより転職しやすい?
内定辞退すると転職エージェントがしつこい理由って?
内定辞退を伝えたとたん、なんとか気持ちを覆そうと必死になる転職エージェントがいます。
なぜこれほどまでに必死になるのか、その理由をお伝えします。
転職者が内定を承諾しないと利益が出ないから
転職エージェントは求職者を紹介するだけでは利益は得られません。
企業と応募者の同意により入社が決まって初めて利益が生まれます。
そのため、あなたが内定辞退してしまうとこれまでの苦労が水の泡となってしまうのです。
担当者は何としてでも内定を承諾してもらい、売り上げをあげたいというのが本音でもあります。
紹介先の企業との今後の関係が悪化する可能性があるから
せっかく内定OKをだしたのに応募者が辞退してしまっては、採用担当者のメンツが丸潰れです。
企業側は「せっかく内定をだしたのに」と気分を悪くし、内定を断られた責任を転職エージェントに押し付けようとする人もいるでしょう。
次に違う応募者を紹介してもまた内定を蹴られるかもしれないと思われ、今後は違う転職エージェントに乗り換えられる可能性もあるのです。
担当者に課されている営業ノルマが厳しい状況だから
転職エージェントも、一般企業と同じように売上ノルマが課せられています。
「今月はこのくらい売上が上がりそうだ」と踏んでいたのに、内定辞退されては売上が立ちません。
そうなると上司に責められたり、評価が下がったりする訳ですから、なんとか辞退を食い止めようとするのです。
内定辞退先の企業からの問い合わせが来ているから
転職エージェントにとってのお客様はあなたではなく、採用する企業側です。
お客様が「先日の応募者の返事を早く聞かせてくれ」と言ってきた場合、「実は辞退するそうで……」とは応えづらいですよね。
転職エージェントで働いていなくても、事実を伝えづらいという気持ちは理解できるのではないでしょうか?
そうなると真実が言えないので、あなたの心変わりを願うのも仕方のないことかもしれません。
あまりにも転職エージェントがしつこいときの対策法
転職エージェントにも事情があり、あなたに対してしつこく説得しようとしていることが理解できたと思います。
しかし同情で転職先を決めるわけにはいきませんので、しっかりと断ることが大切です。
担当者があまりにしつこいときの「6つの対処法」を紹介していきます。
電話ではっきりと内定辞退する意思を伝える
直接言いづらいという理由で、メールで辞退することを伝える人もいると思いますが、勇気を持って電話ではっきりと伝える方が効果的です。
「申し訳ないですが今回は辞退します。
私の意思は固まっていて入社する気持ちはありません。
待たせると先方に迷惑がかかるので、その旨お伝え下さい。」といえば、ほとんどの人は引き下がってくれるでしょう。
転職エージェントからの紹介の上手な断り方!無視・放置は絶対やめよう!
辞退理由を明確に伝える
内定をもらう前ともらった後で心変わりした場合、転職エージェントは「プッシュすれば折れてくれるかも」と強引に口説いてきます。
その場合は、あなたがどうして辞退しようと思ったのか、具体的な理由を伝えることが必要です。
理由が明確であれば、担当者も納得して諦めてくれるでしょう。
今後連絡を控えるように伝える
内定辞退を伝えても連絡がしつこい場合、はっきりと「私の気持ちは変わりませんので、この件での連絡は控えてもらえませんか?」と伝えてみて下さい。
ここまでハッキリ言われると、いくら売上ノルマがあったとしても応じてくれるはずです。
内定辞退はあなたの正当な権利。相手の情に流されてはいけませんよ。
あまりにもしつこければ運営側に報告する
担当者に直接言いづらいという人は、運営側に現状を報告しましょう。
「しつこくて困っている」と正直に伝えて構いません。
運営側もクレームになっては困るので、担当者に確認を取り対処してくれるでしょう。
担当者を変更してもらえるように依頼する
あなたの担当者が、「内定を辞退すると今後は仕事を紹介できない」「今回を辞退すると次はありませんよ」などと脅しをかけてくるようであれば、運営側に連絡して担当を変えてもらって下さい。
担当が変われば、問題なく次の企業を紹介してくれるはずです。
別の転職エージェントを利用する
担当者を変えてみても企業を紹介されない場合、転職エージェント内にあなたの悪いウワサが出回っている可能性があります。
「内定をもらったのに辞退する要注意人物」などというレッテルを貼られてしまったら、転職エージェント選びを間違えたと思って別の転職エージェントに変えましょう。
転職エージェントの内定を承諾させるための口調に注意!
内定辞退を対処するのも転職エージェントの仕事ですが、そう思っていない担当者もいるので注意が必要です。
承諾させるためにあの手この手で誘導しようとしてくるので、強い意思を持って対応しましょう。
内定が特別なものだと刷り込んでくる
内定辞退を取り消してもらうために、「あの企業に内定がもらえるなんて、君は特別だ」「あなたのスキルでここの内定がもらえたのは奇跡だ」と、必死に食い止めようとします。
しかし、このような出まかせを言うアドバイザーは信用してはいけません。
今後内定が出ない可能性を推してくる
「ここ以上に条件のいい会社はありませんよ」「今後はライバルが増えて採用が難しくなりますよ」などと言われても、動揺しないで下さい。
今後の内定に関してはあなたの頑張り次第でどうにでもなるはず。
担当者はあなたを不安にさせることが狙いなので、負けてしまうとまた転職活動をする羽目になってしまいます。
しつこさに負けない強い意志が大切です。
転職エージェントの立場から見てもおすすめと言ってくる
転職エージェントという立場を利用して口説くのも、内定辞退を覆すトリックです。
「この企業が求人をだすことは珍しいですよ」「私の立場からみても、あなたの経験値で内定がもらえたのはすごいことです」などのセリフに騙されないで下さい。
転職回数が増えることはあまりオススメできません。先を見据えた転職を行いましょう。
転職エージェントで相性の合わない担当者に当たったときの対処法
内定辞退後に利用がオススメな転職エージェント3選
しつこい転職エージェントに引っかかってしまったのは、転職エージェント選びが間違っていたからかもしれません。
大手の転職エージェントであれば内定辞退の対応にも慣れていますので、スムーズに行ってくれます。
マイナビエージェント
人材サービスの大手である「株式会社マイナビ」が運営する転職エージェントです。
20代の既卒や第二新卒に紹介できる求人案件を多数扱っており、サポート力にも定評があります。
IT業界や通信業界に強く、エンジニアを目指すなら登録しておいて損はありません。
「転職が初めて」「手厚いサポートを受けたい」という人に最適です。
リクルートエージェント
転職エージェントの中でも国内大手の転職エージェントです。
非公開求人数が20万件以上もあるので、あなたに合った企業へ転職できる確率が上がります。
キャリアアドバイザーもベテランの先鋭揃いで、面接が苦手な人、キャリアに自信がない人も安心して任せられるはずです。
パソナキャリア
人材派遣会社の大手である「株式会社パソナ」が、転職事業として設立した会社です。
関東・東海・関西エリアをメインに全国の求人案件を持っています。
若手だけじゃなく、広い年齢層に対応できる求人やノウハウを持っているのもポイント。
またパソナキャリアを利用した転職者の67%近くが、年収アップに成功しているというのも魅力です。
自分の意思を尊重して転職エージェントに流されないようにしよう
転職エージェントへの義理もありますが、働くのはあなた自身です。
相手の情や説得に流されることなく、自分の意思を貫いて下さい。
担当者があまりにもしつこく対応に困ったら、ここで紹介したもので自分が対処しやすいものを選びましょう。
運営側に報告する、転職エージェントを変える、なんでも構いません。
転職エージェントは1社ではありませんので、固執する必要もないですよ。
ただし、紹介してくれたことへの敬意は忘れないようにしましょう。