転職エージェント経由の転職ですぐ退職したらやばい?

退職について悩む男性

転職エージェントを経由して転職したけれど、もう会社を辞めたい。

でも、すぐに辞めたら会社に大損害を与えてしまうような気がして気が引ける。

本当に退職しても大丈夫なんだろうか!?

その不安な気持ち、よく分かります。

今回は実際に人事として働いてきた立場から、転職エージェント経由で会社に入社して、すぐに辞めるとどうなるのか解説します。

少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。

転職エージェント経由の転職先をすぐに退職しても問題なし

すぐに退職しても問題はありません。

労働者には職業選択の自由が憲法で保証されていますし、そもそも転職エージェントを経由していても辞める人は3日も経たずに退職してしまいます。

但し、転職エージェントを経由してすぐに退職しても法律的には問題ありませんが、感情面で大金をかけて採用してもらったのに悪いなという心理が働いてしまうと思います。

それでもどうしても辞めたいなという気持ちになってしまった場合には、精神病に罹患してしまうリスクなどもありますので、無理をしないようにして下さい。

お金を損するのは企業だけなので、特に労働者個人が気にする必要はありません。

自分を第一に考えるようにして下さい。

すぐに退職すると次の転職が決まりにくくなる?

次の転職がしにくくなるということはありません。

転職エージェントを経由して転職してもすぐに退職してしまう人はたくさんいますし、あなただけではありません。

人事も転職エージェントも「よくある話だな」と理解しています。

必要以上に深刻になる必要はありません。

転職エージェントにもよりますが再度登録し直して転職活動を再開することは可能です。

但し、辞める前に紹介してくれた転職エージェントに一報を入れることを忘れないようにして下さい。

会社を紹介してくれた転職エージェントに一報を入れることで、あまりにも求人内容と条件が違うなどの事態が発覚した場合には会社にクレームを入れてくれる場合もあります。

いずれにせよ、紹介してくれた転職エージェントに筋を通すように心がけてください。

エージェントの報酬はどうなってしまうのか

転職エージェントを経由して転職した場合、すぐに退職する方が傷は浅いです。

返金金額のパーセンテージが大きくなるためです。

転職先の会社の職種や会社との契約内容にも左右されますが、おおよそ相場というものはあります。

1ヶ月以内に離職した場合にはおおよそ紹介料金の8割相当が返金されます。

2ヶ月以内で離職した場合には5割相当が返金されます。

3か月以内だと2割相当が返金されます。

もしも転職して4カ月で退職した場合には1円も帰らないというのが現実です。

殆どの企業の試用期間が三ヶ月程度と考えると、そのあたりを目安に設定されています。

ずるずると続けて4カ月目あたりに辞めるのが一番最悪のパターンで1円も帰ってこない上にまた求人活動を再開する必要が出てきます。

退職を決めるなら早い方がいい。

転職エージェントを経由して辞めたくなった場合にはこの一言に尽きます。

最近はエージェントの転職後のサポートも手厚い

最近では転職エージェントがアフターフォローサービスを実施しています。

転職後に様々な悩み事を抱えたときに相談役になってくれます。

辞めたいという心理状況に陥る前に愚痴を聞いて少しでも長く会社に在籍してもらわないと返金が生じてしまう為、アフターフォローは手厚くなっています。

場合によっては求人内容や転職エージェントから聞いていた話と、転職後に職場環境や仕事内容があまりに違うといった場合には、本人の代わりに連絡を入れてくれる場合もあります。

但し、これも良し悪しがあります。

転職後にイメージしていた仕事と仕事内容が違うということは多々あります。

実際にその身を職場に入れてみないと分からないことは多々あります。

この部分のイメージとのギャップの部分は、一度会社の人事や職場の課長などに本来は本人が確認に来るべき部分であり、転職エージェントを通して話して貰うと誤解が生じる可能性もあります。

出来れば自分自身で会社と話をするのが理想であり、転職エージェントを挟むと話が複雑化する可能性が高いので、このように使い分けてください。

仕事内容やイメージと違うといった相談は、現場の課長職や採用担当者である人事担当者に直接話をする。

給与面や待遇面、休日などについての相互に認識誤りがある場合には、転職エージェントに話をしてもらうようにして下さい。

順序が真逆のように感じますが、これが人事と交渉をする秘訣です。

お金の問題は転職エージェントの報酬などにも影響するので転職エージェントに話をさせた方が良いですし、仕事のイメージなどの質感は転職した本人しか分かりません。

人事や現場の管理監督者に仕事内容を少し変化させてもらうなど、仕事のイメージギャップを解消する場合には会社の管理職と人事に相談する方が早く解決できる可能性が高いのです。

辞めたくなったらエージェントに連絡すべきか

会社をどうしても辞めたいという状態に追い込まれたら、必ず転職エージェントには一報を入れるようにして下さい。

もしも転職をしてから3か月以上の期間が経過している場合には、返金などの心配もありませんので特に連絡する必要はありませんが、3か月以内の場合には迷惑をかける可能性が高いです。

もう辞めることを決意していたとしても相談という形で転職エージェントに連絡を入れるように心がけてください。

仕事を辞めるということは悪いことではありません

転職エージェント経由の場合には、間に仲介してくれる転職エージェントの存在があるがために中々辞めるといってもはばかられますが、そもそも辞める事自体は悪いことではありません。

合わない会社に居続ける方が後々、大事に巻き込まれる可能性が高まります。

管理職で退職をしてすぐ辞めてしまった管理職のケース

具体例を挙げます。

管理職として高い報酬で採用した人がすぐに辞めてしまったパターンです。

年齢は40歳で、卒業大学は京都の国立大学を卒業後、学生時代に公認会計士の資格を取得し、監査法人に就職していた方でした。

文句のつけようのないエリート社員で、監査法人在籍時の年収は900万円でした。

転職エージェント経由で転職が決まった方で、ベンチャー企業のファイナンスを担当するために転職してきてくれましたが、半年で辞めてしまいました。

面接で社長が非常に彼を気に入り、破格の待遇での採用でした。

月給は毎月50万円。賞与は次長級待遇で、なんと年間8ヶ月。

年収1200万円で採用をしました。

年収1200万円で転職が決まったので、紹介料はなんとその30%にあたる400万円という高額でした。

公認会計士の資格持ちで監査法人勤務経験あり、しかも京大卒。

社長としても素晴らしい経歴の持ち主をベンチャー企業へ呼ぼうと思えばこれくらいの待遇は必要だと考えたのではないでしょうか。

しかし、入社して1ヶ月が経過するあたりにフォロー面談を行っていると異変に気が付きました。

このような不満を腹に抱えていたのです。

「以前いた監査法人はワンマンではなかったが、ベンチャー企業はあまりにワンマンであり、不満が溜まる。しかも、経理の処理手順などがあまりにも素人すぎてグチャグチャでどこから手を付けてよいか分からない。ベンチャーに来ればもっと直接経営に携われると考えていたが、これでは以前の監査法人に居た方がマシだったかも知れない。ファイナンスのような仕事とはここの仕事はほど遠い」

このような不満を入社早々に抱えており、結果的には半年で次を決めてのスピード離職となってしまいました。

さらにタイミングの悪いことに、この転職してきてくれた公認会計士の方が辞めるまでの間に他の経理担当者の不正経理が発覚してしまいました。

直接この公認会計士の方は関与していませんでしたが、スピード退職をしようとしたために常務に怪しまれてしまい、退職する腹いせに不正を行ったのではないかというようなあらぬ疑いをかけられてしまいました。

辞める1か月前に発覚したことでしたので、タイミングが悪いとしか言いようがありませんでした。

このように辞めていく人はたくさんいますし、タイミングによってはあらぬ疑いをかけられることもあるので経営者や転職エージェント、人事担当者と辞める直前はしっかりと退職については不満点などを伝えておくべきです。

実際にどれくらい転職エージェント経由の転職で退職する人がいるのか

これまで実務で、採用内定を5000名程度行ってきて、そのうち800名程度は転職エージェント経由でした。

800名のうち100名は会社を退職しています。

八分の1程度の人は転職エージェント経由で転職をしてきて退職をしているということです。

転職エージェントを経由していても、待遇が良くても「会社が合わない」と感じれば人は退職していきます。

転職エージェント経由での退職は、何も珍しい話ではないので、必要以上に気負うことは無いようにして下さい。

転職すること自体は悪いことではありませんし、新たな活躍の場を手に入れるチャンスでもあります。

必要以上に落ち込んだり、考え込んだりすることのないようにしてください。

自分自身にとって最良の選択肢を選ばれることを期待しております!