数ある職種の中でも、人によっての向き不向きが大きいと言われるのが「営業職」です。
もちろん努力することで実力を高めることはできますが、ある意味の「才能」が必要な仕事とも言えます。
営業の仕事にはどんな能力が必要なのか?この仕事で活躍する人の共通点とは?
それを解説したこの記事を読み、自分が営業に向いているのか自己適正チェックをしてみましょう。
今は違う仕事で頑張っている方も、もしかすると天職は「営業」かも知れませんよ!
営業って何する仕事?
営業職とは、自社商材(サービスや情報なども含む)の売り込みや提案を行い、顧客を購入契約へ導く仕事です。
取り扱う商品は「物」だけではなく、サービスや情報も含め多岐にわたります。
また、すでに取引がある企業に対して行う営業もあれば、電話や訪問など様々な形で新規開拓を行う営業もあり方法や相手も色々です。
商材も方法も様々ですが、自社商材の魅力を伝え顧客の抱えてる悩みや希望を叶える提案を行い、契約へと導いていくのが営業のメインの仕事なのは変わりません。
外回りが多いので体力が必要!
電話やメールによるアポイントの取り付けや問い合わせなどに対応する内勤営業も重要な仕事ですが、やはり営業といえば「外回り」のイメージが強いのではないでしょうか?
もちろん外回りには車なども利用しますが、自分の脚も使わなくてはなりません。
単純に歩きまわるだけでも疲れてしまうものですが、さらに真夏や真冬ともなれば負担は倍増してしまいます。
徐々にオンラインでの商談なども増えてきているものの、営業として活躍するにはまだまだ体力も必要です。
業績に応じてインセンティブがもらえるから高収入期待!
高収入が期待できると言われる営業の仕事。
他の仕事よりも高い収入が得られる可能性があるのは、「インセンティブ」が存在するからです。
いわゆる歩合給であり、契約を取り付けるなど結果を残すことで、収入がアップしていきます。
インセンティブの発生の仕方や割合などは会社ごとに違いがありますが、優秀な成績を残すことができればインセンティブが基本給を上回ることだってあり得ます。
ただ成果を残せなければ高級は期待できないため、受けるプレッシャーも小さくはありません。
中には歩合制を導入していない企業もありますので、自分の性格や考え方も考慮してインセンティブのある無しから勤務先探しをするのも良い考え方です。
資格なし・未経験でもOK!
営業職は「資格なし・未経験」でも歓迎されやすい仕事です。
顧客に対しての売り込みや提案を成功させるには話術や熱意が必要で、それらは資格取得で容易に身につけられるものではありません。
もちろん、ある程度のパソコンスキルなどは必要なのですが、それほど高いレベルは求められず特に必要になる資格も無いのです。
また売り込みを行う商材に関して深く知っていなければ顧客に最適な提案を行うことはできず、その知識は実際に商材に携わってこそ得られるので将来性が重視されやすいのです。
もちろん即戦力として期待できる営業経験者が歓迎されるのも確かですが、無資格・未経験でも若かったり将来性の高い人材を求めている企業が大半です。
実力主義の世界なので常に競争する必要がある
これは営業職のメリットともデメリットともなり得る要素ですが、周囲との「競争」を覚悟しなくてはなりません。
職場の全員が成果を残し同じ様に高い評価を得られれば良いのですが、実際には実力主義の世界であり、より多くの結果を残した人間が評価されます。
常に競い合う環境に置かれていることをやり甲斐と感じることができたり、自分は自分という考え方ができないと、少し気持ち的に疲れやすくなってしまうかも知れません。
営業に向いている人の7の共通点
これから紹介する7項目を多く満たしている方は、営業職として活躍できる可能性「大」です。
優秀な成績を残している方に多く共通しているこれらの要素を、皆さんはどれくらい満たしているでしょうか?
これから紹介する項目を自己適正チェックとして利用していただき、「営業職と自分の相性」を確認してみてください。
自分は向いていないんじゃないかと思っていた方が、実は凄く営業向きだったなんてこともあり得る話ですよ!
①人との会話を楽しいと思える
営業職に必須の能力といえば「コミュニケーション能力」です。
とは言ってもサラサラと話すことができたり、説明が上手ければそれで良いというわけでは無いんです。
大切なのは相手を自分の話に引き込むことです。
そのためには「人との会話を楽しめる」のが大切な素質です。
自分が会話を楽しめないのに、相手を楽しませることなんてできません。
会話を楽しみながら営業することで顧客も皆さんに興味を持ち、商材の話にもしっかりと耳を傾けてくれるはずです。
自分の話をするだけではNG!
会話を楽しむということを勘違いして「自分の話ばかりをする」というのは、完全にNGな行動です。
「向き合って互いに話しをすること」が会話である以上、片方が一方的に喋っている状況は良くはありません。
もちろん営業として会話をする以上は、会話の主導権を握ることは大切です。
ですが一方的に話しているだけになってしまっては、相手を自分の話に引き込むことは難しいでしょう。
②相手の話を引き出すのが上手い
これもコミュニケーション能力の1つとなりますが、「相手の話を引き出すテクニック」も営業として活躍するには必須です。
なぜならお客様が抱える問題に対する解決策を提案することが契約につながる近道であり、そのためには必要な情報や問題そのものを会話を通して聞き出さなくてはならないからです。
相手の話を引き出すことが会話を盛り上げるための糸口ともなりますので、この能力も営業職にとって非常に重要です。
③スケジュール管理ができる
一定期間の間に複数の顧客を相手にして営業を行うことになった場合、「スケジュール管理」ができないとトラブルの元になりかねません。
単純に約束を取り付けた日に、その場所を訪れれば良いだけではありません。
書類をいつまでに用意するのかなどのスケジュールを建てて、しっかり管理しなくてはならないのです。
全てを自分だけで行えれば比較的管理はしやすいのですが、他の部署などと連携の必要がある場合などは難易度は格段に高まることになります。
④相手の状況を察してサポートできる
お客様から依頼が合った事柄や聞かれたことに対して対応しているだけでは、多くの成果を残すことは難しくなります。
逆に相手の状況をよく観察し理解して先回りしたサポートができれば、契約までの道のりがスムーズになり今後に繋がる信頼をも勝ち取ることができます。
これには想像力や観察力も必要になります。
そして営業としての経験を積むことで、この能力をさらに高めることができるはずです。
⑤失敗を次に活かそうと思える
いかに優秀な営業マンであっても、訪問した全ての企業で契約を取れるわけではありません。
ほとんどの方は数多くの失敗を重ねて、少しずつ成長し自分らしい営業のノウハウを身につけていきます。
そうなるために必要なのは「失敗を次に活かす」ということです。
上手く事が進まずに落ち込んだとしても、失敗した理由や解決策を考え出す。
その積み重ねが営業マンとしての実力を高めていくのです。
⑥お客様の都合に合わせられる体力・精神力がある
積極的に活動する行動力も必要なのは間違いありませんが、ただ強引に突き進んでいくだけではより良い結果を得ることは営業では難しいでしょう。
様々な準備をしたりと忙しく動き回っていても、お客様の都合を理解しスムーズに対応する能力が求めれらます。
これには体力も精神力も必要となりますね。
⑦交流会や食事会に積極的に参加できる
営業を行うには「相手」が必要であり、その為には幅広い人脈を作ることが効果的です。
そして人脈を広げるためには、交流会や食事会に積極的に参加できる方が有利です。
しかもただ参加するだけでなく、その中で印象を残したり繋がりを得る努力も必要となります。
あまり飲み会などを好まない方も増えていますが、仕事上で必要と考えて自ら参加できる人物は、営業向きの人材に違いありません。
営業に向いてない人11の特徴!営業に向いてなくて辛いときの対処法
営業に向いている人の共通点は全部当てはまらなくてもOK
「営業に向いている人の7つの共通点」をご紹介しましたが、これら全てに当てはまっていない方は営業に向いていないというわけではありません。
当てはまる項目は多くなくても、どれかがズバ抜けているのなら他の項目を補うことも可能です。
また自分流のやり方が見つかれば、その方法で成績を上げることもできるはずですよ。
営業職につくための3ステップ
もし営業職に興味を持ったのなら転職・就職活動を開始する前に、これからご紹介する3つのステップに沿って仕事探しの準備を進めてください。
順番を決めて進めることで、スムーズに営業職に就ける可能性が高まります。
1ステップ:自分が営業向きかを分析する
営業の仕事に興味を持ったのなら、まずは自分が営業の仕事に向いているかどうかを分析してみましょう。
この記事を参考にしていただいたり、すでに営業職に就いている先輩方がいるなら話を聞いてみるのも良い方法です。
ですがもし営業職に向いていないとしても、それだけで諦める必要はありません。
自己適正チェックを行い自分のどこが営業に向いていないかがわかれば、足りない部分を高めたり補うための適切な努力を行うことができる様になるはずです。
2ステップ:様々な業界の営業職についてリサーチ
様々な業界で営業の仕事は行われていますが、各業界によって取り扱う商材は大きく違います。
法人に対して行う営業もあれば、金融商品や住宅などを取扱い個人消費者に対して行う営業もあります。
IT・広告・人材などなどの中から自分が飛び込んでみたい業界を絞り込むことも、就職活動も準備として大切です。
3ステップ:転職サイト・エージェントに登録してみる
営業の仕事を目指す決意がまとまり、目指したい業界などがある程度でも定まったのであれば、転職サイト・エージェントに登録し就職活動を開始しましょう。
特に転職エージェントには「転職のプロ」が在籍しており、職務履歴書の作成や面接対策など様々なサポートを行ってくれるのでおすすめです。
自分が知らなかった業界情報や企業の情報なども知れるチャンスもありますので、登録しておいて損はありません。
営業職が活躍できる業界3選
ほとんどの業界で「営業」の仕事は行われていますが、その中でも営業職が花形として活躍できる業界を3つご紹介します。
多くの契約を勝ち取り会社の業績に大きく貢献できたり、高収入が得られるかも知れない仕事は、やり甲斐も大きく感じられるはずですね。
医薬品製造・販売業界
マーケティングスペシャリスト(MS)や医薬品販売卸担当者と呼ばれ、病院などの医療機関を相手に医療品卸の営業を行います。
医薬品に関する深い知識があることも大切ですが、質問や希望に対して適切に回答できる対応力も必要です。
専門性が高く営業としてのスキルも求められる仕事ですが、それだけに実力が伴えば大きな成果を残すことが可能です。
女性も活躍中!保険業界
保険への加入を考えている方に対して最適なプランの提案などを行う保険営業の仕事は、女性も多く活躍している業界です。
生命保険の営業を行う女性のことを生保レディと呼んだりもしますが、飛び込みでの訪問などを行うことも多いため精神的な強さも求められます。
毎月のノルマなどがあることも多く大変な仕事ではありますが、契約件数次第では高収入も期待できます。
不動産業界
不動産営業では、個人の顧客を相手にマンションや戸建ての販売や賃貸契約の提案を行います。
また商業施設などの建設を考える企業に対して、土地探しなどを行ったりする大きな仕事もあります。
取り扱う商品一つ一つの額が大きく簡単に契約を取ることはできませんが、それだけに契約を取り付けた時に感じる達成感も大きく、また収入にも大きくプラスされます。
営業は「気持ち」が一番大切!
この記事を通して自分は営業に向いていると確認できた方も、逆に適正があまり無いと気付かされてしまった方もいらっしゃるか知れません。
ですが営業として最も大切なのは「気持ち」です。
顧客に商材を紹介する際にも気持ちが大切です。
失敗を乗り越えられる心の強さも必要であり、営業の仕事にチャレンジしたいと強く思うのであればチャレンジしてみるだけの価値はありますよ。