林業への転職に失敗しないための6つの方法と注意点を解説!

林業への転職に失敗しないための6つの方法と注意点を解説!

自然の中で働くことへの憧れや、田舎暮らしへの好奇心から、林業への転職を考える人も多いようです。

太陽の下で汗を流しながら働く林業は、都会暮らしに疲れた人や体を動かして働きたい方にはピッタリの仕事ではないでしょうか?

しかし林業は働く様子がイメージしにくく、仕事ぶりが私たちの目に触れる機会もありません。

「経験がなくても林業へ転職できる?」
「林業で失敗しないためにはどんな事前準備が必要?」

そんな疑問を持っている人に、林業に転職するときの注意点やリスクをたっぷりと紹介します。

民間企業から林業への転職を検討する人は多い

動機はそれぞれですが、仕事を辞めて林業に転職する人は数多くいます。

結婚や子育てを機に実家や地元へのUターンを考えるパターンと、全くの素人が転職するパターンの二通りに別れるようです。

都会の喧騒を抜けて田舎で仕事をしたい

最近は若者や単身者の田舎移住が話題になったりして、田舎暮らしへ憧れを持つ人が増えてきました。

会社のため、生活のために都会で終電まで働くよりも、田舎で時間に追われずマイペースに働きたいという人も多いでしょう。

「いい暮らしがしたい」「贅沢な生活がしたい」という若者が減ってきているのも原因のひとつかもしれません。

林業の仕事に対して興味が出た

テレビや雑誌など、メディアの影響で林業に興味を持つ人もいます。

また他の仕事をしていた人が地元に帰り、現金収入を得るための手段として林業を始めることもあります。

地元であれば林業の仕事内容や暮らしのイメージがつきやすいと思いますが、これまで林業に無縁だった人は、転職前にしっかりとリサーチしてから転職を決意するようにしましょう。

林業に転職できない職種はないので安心

林業に従事する人は、新卒入社というケースはほぼありません。

多くの場合、他の仕事を経験してから転職することがほとんどです。

林業に転職してきた人の中には、元不動会社の社長や学校教師、IT業界の会社員やスポーツインストラクターなど、さまざまなタイプの人が在籍しています。

「その仕事からの転職は無理だよ」というような職種はほとんどありませんので安心して下さい。

林業は慢性的な人手不足ということもあり、学歴や職歴も問わないことから、間口の広い業界だと言えます。

民間から林業への転職に失敗しないための6つの方法

多くの求職者を受け入れている林業ですが、理想と現実のギャップが大きく、転職が失敗に終わる人も多いとか。

「転職を絶対に成功させたい!」という人は、ここにある6つの方法を活用して転職を成功させて下さい。

①林業を始める地域の生活状況について調査する

転職活動をする前に、林業をしている人がどんな生活を送っているのかを調査してみましょう。

転職を失敗させないためには情報収集が欠かせません。

まずは全国森林組合連合会が主催する「森林の仕事ガイダンス」に参加してみてはいかがでしょうか?

東京・名古屋・大阪・福岡で開催されており、実際に林業をしている人たちの生の声が聞ける上、相談に乗ってくれる交流ブースも設置されています。

会場には多くの林業関係者が集まり、雇用制度や就業するまでの流れ、支援制度や資格取得についても相談に乗ってくれます。

就職の斡旋はありませんので、気軽に参加できると思います。

ちなみに2020年度は、名古屋は9月、大阪は10月、東京と福岡は11月に開催予定です。(2020年7月時点の情報)

②林業に役立つ重機系の資格を取得する

林業は資格がなくても仕事はできますが、資格を得ることでできる作業範囲が広がります。

伐採に用いられるチェーンソーも、業務で使用する場合には特別教育を受けなくては使用できません。

基本的には働きながら資格を取るのが理想的です。

就業前の個人での資格取得はお金がかかるので、「緑の雇用制度」を利用して取得すると負担も軽く済みます。

ちなみに林業には以下のような資格が用意されています。

  1. 立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)……立木を切り倒すための特別教育認定書
  2. 小型移動式クレーン……重さ1t〜5t未満の小型移動式クレーンが運転できる
  3. 玉掛作業主任者……多くの木材を一気に運ぶため、ワイヤーをかけるときに必要な資格
  4. はい作業主任者……2メートル以上の高さにはい付けもしくははいくずし作業を行う際に必要な資格。切り出した丸太を積み上げたり降したりする際に、崩壊する危険性を抑えるための専門知識
  5. 木材加工用機械作業主任者……かんな盤や丸のこ盤などを使用して木材加工をする際に、作業の指揮や直接指導する責任者の資格
  6. 林業架線作業主任者……伐採した原木を搬出させるための装置や運材索道を組み立てたり解体したりできる資格

これらの資格のほか、車の運転免許は必須資格になります。

林業事業体の車はマニュアル車が多いため、オートマチック限定の免許の場合はAT限定解除が必要です。

③林業でどうやって生計を立てていくかのイメージをする

生活する上で、どのくらいの収入があるのかは一番気になるところですよね。林業に転職したばかりの状態は試用期間になり、日給は8,000円前後になります。

試用期間が終わり本採用になると日給が1万円ほどまでアップし、経験によって伸びていくイメージです。

事業体によって日当制や月給制などが異なり、交通費や住宅補助、ボーナスの有無も変わります。

あなたや家族の生活がかかっていますので、事前に徹底的に調べるようにしましょう。

④地域のコミュニティを調査しておく

林業は集落でまとまって木を出すことがあるため、地域のコミュニケーションを大切にしています。

どんな年代の人がいるのか、家族ぐるみの付き合いがあるのかなど、事前に調査しておくとギャップが少なくて済みます。

⑤一度林業を体験して実際の感覚をつかむ

いきなり林業をスタートさせるよりも、一度林業を体験しておくことでイメージが掴めミスマッチが防げます。

林業は「きつい・危険」というイメージを持っている人も多いと思いますが、実際に油断するといつ危険に巻き込まれるかわからない仕事なのは確かです。

憧れだけで務まる世界ではありませんので、体験を通して林業の知識を習得しましょう。

市町村が開催している「林業体験ツアー」や、ボランティア団体が主催している「森林整備体験」などに参加してみるのがオススメです。

⑥山で活動できるように体力をつけておく

普段から山登りなどをしている人はいいかもしれませんが、スポーツ好きの男性であっても山仕事に慣れるまでには時間がかかります。

工具などの重い荷物を持って、足場が不安定な山道を登ることになるので、足腰はよく鍛えておきたいところです。

とくに夏場の炎天下で作業するのは一苦労で、水分補給をしっかりして体力をつけておかならければ仕事が務まらないでしょう。

民間から林業に転職するときの5つの注意点

林業への転職は、自然に触れながら仕事ができる点や体力がついたりする点がメリットですが、注意しなくてはいけないことも存在します。

林業を仕事にするなら、以下の5つの可能性を考えた上で転職をするか判断しましょう。

滑落事故など命の危険にさらされることもある

林業の事故率は、全産業の平均より12倍も多いという結果が出ています。

平成25年の統計でみると、「1000人のうち何人が死傷したか」という調査では、全産業の平均が2、3人なのに対し、林業は28人ほどが死傷したという結果です。

事故は伐採や集材中に起こるケースが多く、届出がされていない事故もあるのではという声も聞かれるそう。

新規就業者への教育も心配されており、ヘルメットの着用やチェーンソーの事故から身を守る器具の装着が義務付けられています。

都会から田舎に転居する必要がある

林業は日がでている時間帯のみの仕事になるため、基本的に夜の作業はありません。

さらに残業もなく、定時で上がれます。

一方で朝は早く、7時や8時に集合して勤務を開始するところも多いようです。

そうなると職場に近い田舎に引っ越さなくてはなりません。

林業を目指す時点で田舎暮らしに憧れている人も多いかと思いますが、実際に住むとなると不便さや退屈を感じてしまう恐れも。

コンビニに行くにも車が必要だったり、外食したくてもレストランがなかったり、休日にカフェでお茶なんてこともできなくなる可能性があります。

田舎独特のコミュニティと文化に慣れる必要がある

田舎にはその地域独自のルールがあり、新参者はそのルールに従わなくてはなりません。

「そんなの面倒だ」と言って一匹狼になってしまうと、その後の関係が気まずくなり仕事にも影響する可能性があります。

「郷に入れば郷に従え」という言葉がある通り、その地域の習慣に順応しなくてはならず、気楽な都会暮らしをしていた人には窮屈さを感じてしまうかもしれません。

肉体労働で体を壊す可能性がある

スポーツを習慣にしていた人や体力に自信がある人でも、林業に転職したての頃は体に負担がかかります。

半年、1年と乗り越えると問題なく継続できると思いますが、慣れるまでの3ヶ月くらいは苦労するでしょう。

実際に転職を失敗に終わらせてしまう人は、体力面が原因というのが一番多いようです。

しっかり食べること、十分な睡眠を取ること、前日の疲れを残さないことなど自己メンテナンスが重要になってきます。

野生動物に出くわす可能性がある

林業の職場である山の中は動物たちが生存する場所です。

仕事をしていれば、熊や鹿、イノシシや猿など野生鳥獣に出くわしてしまうこともあります。

危険な地域は避け、動物に出くわした際の対処法などを習得しておくことが大切です。

緑の雇用制度を利用すれば林業について学べる

「緑の雇用」とは、林業が未経験の人に必要な技術を学んでもらい、林業に貢献してもらおうという国の事業です。

全国森林組合連合会が主体となって行っていて、林野庁の公式サイトに詳しい情報が掲載されています。

主な事業内容は、林業へ転職したい人への講習や研修の斡旋、転職後のキャリアアップ支援など。

林業において一人前になるには数年がかかると言われていることから、スペシャリストになるまでの技能習得のフォローを実施してくれます。

林業について理解を深めて民間からの転職を成功させよう

実家が林業を営んでいる、林業が盛んな地域に住んでいる、それ以外の人が林業に転職する場合は、まずは徹底したリサーチが必要です。

イベントやボランティアに参加して林業への知識を深めてからでも遅くありません。

林業はイメージと現実のギャップが大きいこともあり、離職率も高い業界です。

引っ越すともなれば、これまでの生活を完全に手放してしまうことになるので、勢いではなく慎重に考えてから転職を検討するようにして下さい。

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