医師の転職率とは?医師の転職市場や勤務時間・転職理由などを基に解説!

医師の転職率とは?医師の転職市場や勤務時間・転職理由などを基に解説!

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昔と違い現代では、キャリアアップやライフスタイルの形成、病院での勤務時間の長さ、医局で風土に合わず市民病院に転職するなど医師でも転職をする人が増えてきています。

中にはフリーランスの医師として働いている人や、非常勤の医師としてアルバイトを掛け持ちしている人も存在し、仕事の裁量をある程度自分で持とうという思考になってきています。

そこでここでは、あまり知られていない医師の転職率を医師の勤務時間の実態から転職理由を基に解説していきます!

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医師の転職市場の実態とは?

それではまず、医師の転職市場はどのようなものになっているのでしょうか?

都道府県別にみていきたいと思います。

都道府県別転職規模の違い

(株)メディウェルが作成している医師転職ドットコムで掲載している常勤求人の都道府県別の求人数の調査結果(2017年5月時点)から上位5県下位5県を発表していきます。

上位5県

都道府県求人数
東京都834
大阪府599
埼玉県572
福岡県566
北海道431

下位5県

都道府県求人数
徳島県33
福井県35
鳥取県37
青森県39
島根県42

となっています。

上位は東京、大阪、埼玉、福岡、北海道と全国各地の主要都市が求人数が多くなっていることがわかり、対して下位5県は徳島、福井、鳥取などと人口が少ない県がランクインしています。

ここからわかることは至極当たり前のことですが県の人口によって医師の求人の多さは決まってくることがわかります。

都道府県別の医師の充足・不足状況

厚生労働省が2014年に調査した人口10万人当たりの相対的な医師数を基に発表していきます。

上位5県

都道府県求人数
京都府326
東京都323
福島県322
鳥取県311
福岡県308

下位5県

都道府県求人数
埼玉県159
茨城県178
千葉県189
福島県197
新潟県201

医師の勤務時間はどれくらい?

平成29年4月に厚生労働科学特別研究 が行った、「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」によると、以下のような結果になりました。(表内の時間は1週間当たりの勤務時間)

男性(常勤医師)の場合

年代診療中当直・オンコール
20代57.3%18,8%
30代56,4%18,7%
40代55,2%17,1%
50代51,8%13,8%
60代45,5%8,0%

女性(常勤医師)の場合

年代診療中当直・オンコール
20代53,5%13,0%
30代45,2%10,7%
40代41,1%9,0%
50代44,2%7,8%
60代39,3%3,4%

一週間当たりの労働時間を平均的に単純計算した時に、

1日8時間+残業1時間×5=45時間

となります。この平均を基にして医師の労働時間を見ると、男性に関しては診察時間だけでほとんどの年代が平均とされている勤務時間を超えており、女性の方も20代の内は診療時間のみでかなりの労働時間になってしまっています。

診療中の時間をすべて患者の診療に充てているわけではありません。

カルテを作ったり、もろもろの事務作業も含まれていたり診療の間の待機時間も含まれています。

また医師には診察時間だけではなく、当直やオンコールの対応もあります。

調査結果によると、当直・オンコールの労働時間の半分以上は待機時間となっていますので、純粋な労働時間にプラスして待機時間が長くなっているのが現状みたいです。

診療科別の勤務時間

次に診療科別の勤務時間を見ていきます。

診療科診療当直・オンコール
内科51,712,6
外科54,716,5
産婦人科50,622,8
小児科50,216,0
救急科55.918.4
麻酔科49.116.7
精神科43.611.9
放射線科51.910.2
臨床研修医53.713.5

基本的にはどこの科も勤務時間が長くなっています。

患者一人当たりにかかる時間の長い外科や、24時間体制で患者を受け入れる緊急科、患者数の多い内科などは特に勤務時間が長くなってしまっています。

また、産婦人科・緊急科に関しては他の科よりも当直・オンコール時間も長くなっています。その要因としては、24時間体制で病院にいなければならないことが関係しています。

勤務時間が長くなってしまう理由

それではなぜ勤務時間が長くなってしまうのか5つの理由をここで説明していきます。

拘束時間が長い

調査結果からも分かるように、医師には診察、通常業務の墓に待機時間が長いことと、患者からのオンコールに対応しなければならないこと、当直があり勤務時間が長くなってしまうことなどで勤務時間が長くなり、それに耐えられず別の環境の整っている病院、診療所に移る人が多くなっています。

当直明けの連続勤務

当直が終わった後に、次の日の勤務があるので睡眠時間が確保できない、家に帰らずにその病院に泊まり込みそのまま次の日の勤務に入るため時には32時間の連続勤務になってしまうこともあります。

診療以外の管理業務および事務作業

医師には診療以外にも、患者のカルテを作成したり書類を作成したりと細かな事務的な作業もあります。

診療に追われる中で事務作業がおろそかになってしまい、残業をして作業を進めるので結果として勤務時間が多くなってしまうケースも多いようです

医師の転職率

厚生労働省が発表した有料職業紹介に関する報告資料によれば、平成27年度で紹介会社を通じて医師転職したケースは約2万件と増加傾向にあります。

平成27年度の時点で医師全体数約31万人なので、その数に対して、年間約2万件のケースで転職が行われているので、ざっくりとした計算をすると30人に1人が転職をしている計算になります。

女性と男性で転職率・離職率に差があるのか?

平成22年厚生労働省が行った「医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、年齢別の医師数における女性割合は25歳から29歳が35%なのに対して30歳~34歳では31%、35歳~39歳になると25%まで落ち込み、40歳以上60歳未満では17%に下がっています。

この調査結果から、離職率の高さや復職率の低さがわかります。

理由としては、出産・子育てがこの高さの要因になります。

医師という専門的な知識を要し、手術で精神的な負担も大きいので、子育てと両立することはかなり難しくなっています。

医師の転職理由とは?

家庭的な事情

この理由は主に女性医師が転職する理由になりますが、妊娠や出産などで今までのように働けなくなったときに、子どもが産まれ現在育休中であるものの、現在の職場に復帰しても子育てに理解のある職場ではないことや、子どもの教育環境を考えての引越しによって、現在の職場は通勤には少し時間がかかるため負担がかかってしまう。

また現在の職場の拘束時間が長く、家族と接する時間が確保できないためなどの事情によって転職者が増えています。

大学病院・医局を離れる

医局に勤務している人は数年単位で移動があり、移動のたびに新しい職場環境に適応するのに疲弊しきってしまい、転職を考える人もいます。

勤務時間が長く負担が大きい

当直勤務している場合には、時に自分の専門分野以外の患者がくる場合があり、専門外の患者にも診察、手術をしなければならないため、体力的にもたないという方や、緊急手術やオンコールが重なり体力的に負担が大きく、今後のキャリアを考え直したいために別の環境に移るケースもあります。

職場環境・任芸関係

理事長の身勝手な経営で常勤医が次々に辞めていき、環境の変化が目まぐるしく適応できないという方や、上司との関係が悪く、他の医師との仕事分担に不満があり耐えられないなどの理由もあります。

医師の採用方法とは?

医師の転職方法として主なものは医局への依頼が多いです転職者全体のおよそ40%が医局への依頼であり、一般的な方法と言えます。

故人での依頼になりますので、年収や職場環境、労働条件などを直接交渉することが出来ます。

二つ目の方法としては、民間の転職サイトを使用した方法です。

日々の業務に追われ忙しい医師も民間の人材紹介事業者に登録すれば、自分の希望する条件に合った求人を紹介してもらうことが出来ます。

希望の条件に合った求人を紹介してくれて、キャリアアップ・年収アップに繫がる、その転職サイトのみでしか公開されていない求人の紹介もあります。

転職に満足している医師が多い

全国の病院に所属している24歳以上の医師を対象にして行われた「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によると、転職先の満足度は58.6%となっています。

前の職場よりも良い環境で働けている人が全体の半部に情を占めているので、転職の結果に満足している医師が多いようです。

今の環境よりも良い環境を目指して、転職をする医師は少なくない

現在では、医師でもおよそ30人に1人が転職しており、医師の転職は珍しい事ではなくなってきました。

この背景として、キャリア形成が前の時代よりも個人に委ねられ、多様化していることが原因と言えます。

実際に、キャリアアップ・年収アップのために転職を希望する医師は増えています。

そのためこれからはより多様化が進み、一般企業に勤める人と同じように医師の転職も当たり前の時代になるかもしれません。

医師の一般的な転職回数はどれくらい?転職回数が多いと不利になる?

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