経理の転職で有利になる資格やスキルとは?

経理の転職で有利になる資格やスキルとは?

事務職への転職を希望しているけど、求人が少なくて困っている人はいませんか?

そんな人にオススメなのが、事務職の中でも長く働ける仕事として注目されている「経理」です。

事務職の求人倍率は11職種の中でもっとも低く、なんと0.23倍!

これでは募集自体が少ないのも納得ですね。

しかし経理を含む、企画・管理系の職種には1.83倍の求人があります。

そこで今回は、安定して働きたい方にオススメの経理職について、転職に有利や資格やスキルを紹介していきたいと思います。

AIが普及しても経理職が大丈夫なワケ

事務職の求人率の低下は、AIの普及による影響が大きいと言われています。

今後もさらなる発展により、事務の仕事は今以上に減っていくかもしれません。

では経理の仕事は、AIにとって代わられることはないのでしょうか?

単純作業はAIが行うようになる

「POSシステム」を導入すると、売上の集計や在庫管理がすべてデータ管理されるようになります。

POSデータを会計システムと連携されることで、経理業務の効率性を上げることができ、正確なデータ抽出が可能です。

POSシステムには売上管理のほかにも、顧客管理や人事管理、データ分析などの機能があり、企業や個人商店でも導入するケースが増えています。

経理は会社に必要不可欠な職種

「このままでは経理の仕事はなくなってしまうのでは?」と不安になりがちですが、経理の仕事はデータ処理だけではありません。

今後の経営方針や資金調達などにおいては、経理の知識やこれまで培ってきた経験が必ず必要になります。

経理は外注されにくい

企業の中核である売上や資産においては、外部に漏らせない重要な情報であるためアウトソースできません。

会社が健全な経営をしていくためにも、経理職は必要不可欠で、会社にとっても重要なポジションです。

決算や売上報告を怠ってしまうと、監査で指摘されたり資金調達が上手くいかなかったりして、会社の信用問題になってしまいます。

経理に転職するために必要なスキルと資格

経理の重要性が分かったところで、転職するのにオススメの資格を紹介していきます。

経理の資格にはいくつか種類がありますので、転職先で活かせそうなものや自分の興味があるものを選んで、独学からスタートしてみましょう。

日商簿記

「経理の資格といえば日商簿記!」というくらい、もっとも有名な資格です。

試験は1級〜3級・初級の4段階で、3級までは独学で取得することができます。

全くの未経験であれば3級からスタートするのがオススメ。

30代で経理へ転職される場合は、2級まで取っておきたいところです。

難易度

合格率は3級で49.1%、2級で28.6%、1級は9.8%となっています。

2級は難関ですが、取得すると経営管理に役立ち、財務諸表を読む力が身につきます。

参考:日本商工会議所(受験者データ)
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data

FASS検定

日商簿記ではカバーできない「賃金」や「税務」についてのスキルを身につけられる資格で、近年は企業からの評価も高くなっています。

試験では決算・資産・賃金・税務の4分野から出題され、合格・不合格ではなくレベルA〜Eのスコアで評価されるのが特徴です。

難易度

簿記と比較されることが多いFASS検定ですが、FASSレベルCと簿記検定3級はほぼ同じレベルと言われています。

問題は100問出題され、90分で回答しなくてはいけません。

最高レベルAを取得するためには、86%の正答率が求められます。

給与計算実務能力検定

資格の名前の通り、給与計算業務に必要な社会保険の仕組みや所得税、住民税などの税法や労働法令に関する知識が身につけられる資格です。

どんな会社でも従業員への給与計算が行われているため、持っておくと業務に役立ちます。

1級と2級があり、1級は年末調整を含むイレギュラーな給与体系や、複雑な制度にも対応できる知識が身につきます。

2級は労務コンプライアンスを正しく理解し、基本的な給与計算を行ったり、明細を作成できたりするレベルに達します。

難易度

2019年11月に行われた試験では、1級の合格率は46.23%、2級は72.47%となっています。

全経簿記

全経簿記は上級・1級〜3級・基礎簿記会計の5段階レベルになっています。

全経簿記は基礎的な知識を問われるため、日商簿記よりも取得しやすいと言われているようです。

上級に合格すると、税理士試験の受験資格が得られます。

難易度

2級であれば難易度は中くらいで、合格率は約60%程度。

試験レベルでは簿記3級と同レベルと考えられます。

1級になると難易度は高くなり、合格率も50%程度まで落ちます。

IFRS検定(国際会計基準検定)

ヨーロッパで生まれたIFRSは、世界の会計基準を引っ張っていく存在で、国際的にスタンダードとなっている会計基準です。

とくにグローバル社会となっている日本においても、重要な基準となっています。

難易度

試験はIFRSの基準とIAS(国際会計基準)から60問の問題がだされ、マークシートで回答し、正解率60%で合格となります。

計算問題は簿記2級レベルと言われており、さらにプラスアルファした内容がでるようです。

令和元年に行われた試験の合格率は73%ですが、その前に行われた平成31年の試験は約43%と、その差が30%以上も開いています。

ですので一概に言えませんが、難易度は受ける日によって変わってくるので注意しましょう。

経理になるのは難しい?経理への転職が難しいといわれるワケは?

持っていると便利な経理以外の資格

次に、経理としての知識にプラスアルファとして持っておきたい、オススメの資格やスキルを紹介しています。

MOSなどのパソコンスキル

MOSとは、マイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略称です。

マイクロソフト社が提供するWardやExcel、PowerPoint、Accessなどのソフトを指し、パソコンスキルを持っていることを証明できます。

経理ではエクセルやアクセスを頻繁に使用するため、持っていると転職でも有利です。

ピポットテーブルやマクロが使いこなせると、ボタンひとつで作業効率のアップが図れます。

会計ソフトのスキル

会計ソフトとは、会社のお金の流れを管理し、集計して決算書まで作れるシステムです。

さまざまなメーカーから会計ソフトが出ていますが、会社規模や事業内容によってその分野に特化した会計ソフトが使用されています。

面接では「どんな会計ソフトを使用していましたか?」と聞かれることが多く、応募先と同じソフトを使用した経験があると、即戦力とみなされるでしょう。

また複数のソフト経験があると重宝されるため、転職活動がスムーズに進みます。

ITパスポート

ITパスポートというと、SEなどの技術職が取得するイメージが強いかもしれませんが、近年では新入社員の研修やIT企業の事務職などにも人気の資格です。

パソコンのスキルというより、その仕組みを理解することができ、情報処理に関して基礎から学ぶことができます。

国家資格で履歴書にも書けるため、持っていると便利な資格です。

本屋さんにいくと関連の教材が豊富に揃っているので、独学で学ぶこともできます。

経理の仕事は資格があれば誰でもなれるワケではない

経理は専門職のため、経験や知識、資格が重視される職業ですが、それだけあれば経理になれるというワケでもありません。

大切なのは人間性

意外かもしれませんが、経理職にとって大切なのは「人間性」とも言われています。

経理は他部署とのやりとりも多く発生し、また経営陣にも頼られる存在であるため、業務や状況に合わせた臨機応変な対応が必要です。

そのため働く上で、以下の3点が重要になってきます。

  1. 責任感を持って仕事をする
  2. ミスをしない努力
  3. コミュニケーション力

決算時期はもちろん、会社の経営が大変な時期にこそ経理の手腕が試されます。

どんな状況でも最後まで業務をまっとうする、責任感が必要です。

また経理は1円のミスも許されないため、日頃から二重チェックを怠らないことや、緊張感を持って業務に取り組み姿勢も大切です。

さらに上層部や多部署とも仕事をスムーズにこなしていくために、高いコミュニケーション能力も求められます。

経理を目指すなら早めの転職活動が肝心!

あなたが未経験から経理への転職を望んでいるのであれば、早めの転職活動が大切です。

20代であれば経験がなくても、これから業務をどんどん吸収し活躍することが期待されます。

そのため簿記の試験でも3級レベルで問題ありません。

しかし30代、40代からの未経験スタートは即戦力が求められるため、実務経験がないのであれば簿記2級レベルの知識が必要です。

できるだけ若いときというと「今」が一番若いですので、1日も早く転職活動をすることをオススメします。

将来の仕事に困りたくないなら経理への転職が吉!

これからの時代、事務職は衰退していくことが予想されますが、経理は「人間の経験と知識」が必要とされる仕事です。

「定年まで働きたい」「子育てと両立しながら仕事をやりたい」という方にもピッタリの仕事ではないでしょうか。

万が一、勤めている会社が倒産したとしても、経理なら転職先にも困りません。

とくに家族持ちの場合は、ローンや保険の契約、家計管理などプライベートにも役立ちます。

まずは資格の選択からはじめて独学でスタートさせ、実務を積んでいきましょう。

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